石破氏・野田元首相と考える東京都知事選と政治の自浄力…岸田政権はいつまでもつのか
野田元首相が唱える自民総裁選×立憲代表選“団体戦”のアイデア
反町理キャスター: 野田さんの前回ご出演時「補選に3つ勝った泉代表は続投か」という質問に「評価する要素がまだある」とのお答えだった。 野田佳彦元首相: 東京都知事選などもあり、会期末に向けた国会対応など仕事をしている最中に次の代表選などの話をすべきではないという意味。 政治ジャーナリスト 後藤謙次氏: 今の立憲の流れの中で「野田再登板論」は非常に強いと思う。泉さんは今のところ失点はないが、定期的な代表戦は堂々と戦うのがよいと思う。 野田佳彦元首相: 代表選は自民党の総裁選の時期にかぶせるべき。絶対に自民党総裁選に埋没しないこと。例えば双方から3人ずつが出たなら、くじ引きで先鋒・中堅……と決めてメディア上で団体戦をやればいい。もっと政治に興味を持ってもらうこと。 反町理キャスター: 石破さん、今のアイデアは。 石破茂自民党元幹事長: 実に面白い。全面的に賛成とは言わないが、山ほどあるテーマについて議論をちゃんとできる環境は必要。国民が関心を持ってくださるためなら何でもやるべき。 反町理キャスター: 野田さんの前回出演時、野田政権での教訓として「外交の基軸は日米」「官僚の知恵も使う」「皇室を大切にする」が大切だという話があった。 石破茂自民党元幹事長: 女性天皇まではいいが、女系天皇についての議論を突き詰めていない。反対の方は絶対反対だが、私たちはそのままでは皇室がなくなると思っている。もちろん男系優先に決まっているが、女系も完璧に否定してよいかという議論はすごく大切。 反町理キャスター: 野田さんは女系天皇を認める立場か。 野田佳彦元首相: 男系男子が基本。ただ少なくとも男系の女性天皇はよしとして、女性皇族が婚姻後も皇族として残れるようにすること。その先は有識者会議が逃げているテーマ。いきなり政党間で決められず、枠の中で丁寧な議論をしたい。 反町理キャスター: 「官僚の知恵を使う」ために内閣人事局に手を入れるべきか。 石破茂自民党元幹事長: 人事権を事務次官と局長に絞るなどすべき。 野田佳彦元首相: 大賛成。我々の「政治主導」は空回りし、その後は「忖度」になった。どちらも政官関係がうまくいかなかった。 (「BSフジLIVEプライムニュース」6月18日放送)
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