令和の高校野球の象徴?!SJBで都立江戸川は東東京大会の上位進出を狙う
異動した恩師の教えで夏を戦う!
そんな都立江戸川、春季大会はブロック予選から登場。攻玉社、多摩大聖ヶ丘に勝利して4月からの都大会へ出場。特に前任の園山監督が3月まで指導し、4月から異動することを知っていたヘッドコーチ・片倉主将たちは、「何とかして最後は勝とう」とチームが一致団結して戦って、予選突破を果たした。 そして4月。都大会では初戦で聖パウロと激突。西東京の実力校相手に、立ち上がりに4点を失う苦しい試合展開のまま逆転できず、5対9で春季大会を終えた。 「春は全体的に投手を中心に、最初から自分たちのペースを握ることができず、サインを出そうにも、出来ることが限られてしまうケースが多かったです。だから聖パウロにも負けてしまいましたが、『勝てた試合だった』と反省しましたね」(片倉主将)
春を踏まえて、バントをはじめとした精度を高めること、打席での粘りなどを夏に向けて意識している一方で、「自分たちで『いつも通りだから、ここからだ』って声を掛け合って、劣勢をひっくり返すことができたのは収穫だった」と予選での勝利は、確実な自信になった。 6月の抽選会を経て、都立江戸川は9日に都立大森との初戦が決まった。「何としても大会を勝ち切ろう、という雰囲気があって、チームは良い状態です」とヘッドコーチ・片倉主将は集大成の大会に向けて、十分な手ごたえがある。だから、夏の大会への闘志もギラギラと燃やしている。 「園山先生に教わったSJBは高校野球では新しいやり方だと思いますが、そのSJBのすべてを、全員で夏の大会にぶつけたいと思います」(片倉主将) 異動した恩師から教わった野球で最後の夏を迎える都立江戸川。3年間磨きあげた選手たちの主体性を武器に、東東京を沸かせることができるか。