原子力空母ジョージ・ワシントンが横須賀に入港 周辺海域の警戒任務に当たる見通し
米海軍の原子力空母「ジョージ・ワシントン」が22日、米海軍横須賀基地(横須賀市)に入港した。5月に任務を終えて離日した同型艦「ロナルド・レーガン」との交代に伴うもので、同基地へは約9年半ぶり、2度目の配備となる。米国外を拠点とする唯一の米空母で、アジア太平洋地域に前方展開する米海軍第7艦隊の中核を担う。1973年の通常動力型空母「ミッドウェー」の配備以降、横須賀を事実上の母港とする空母は6代目(5隻目)となった。 【写真で見る】米海軍横須賀基地に向かう原子力空母「ジョージ・ワシントン」 ワシントンは2008年、日本国内に原子力空母として初めて配備され、横須賀基地を15年まで母港としていた。動力源は加圧水型原子炉2基で、離日後は大規模な改修工事や核燃料棒の交換などを行っていた。 今回の配備では、中国の軍事圧力によって緊張が高まっている台湾情勢や、核ミサイル開発を続ける北朝鮮情勢を念頭に周辺海域の警戒任務に当たる見通しだ。空母交代に伴い、米軍岩国基地(山口県)の空母艦載機部隊の機種更新も行われ、輸送機CMV22オスプレイと最新鋭ステルス戦闘機F35Cが国内初配備となった。
神奈川新聞社