「日本代表をすべての面で上回った」「痛快」「うれしい」…パリ五輪予選で日本に勝った韓国が、今回の「一勝」にここまで喜んでいる「納得の理由」
ベストメンバーでなくても「戦略」で日本を制圧した
サッカー男子パリ五輪アジア最終予選兼U―23アジアカップの1次リーグB組の最終戦で、日本代表は韓国代表に0-1で敗れた。 【画像】韓国・文在寅の「引退後の姿」がヤバすぎる…! 両チーム共に2連勝で1次リーグ突破を決めていたが、1位と2位とでは決勝トーナメント(ベスト8)の対戦相手が変わるため、重要な一戦となった。韓国はベスト8進出が確定した中国戦から先発メンバーを10人も入れ替えて日本戦に挑んだ。0-0で迎えた後半30分、韓国はCKからMFキム・ミンウが頭で合わせて先制。その後、日本は猛攻を仕掛けるも追加点を奪えず、0-1で敗北した。 日本に勝利した結果と内容について、韓国メディアは刺激的な見出しをつけて大々的に報じていた。 「ニュース1」は「ベストメンバーでなくても、戦略で日本を制圧…韓日戦 恐怖症から抜け出した」との見出しで、こう伝えている。 「韓国としては意味の大きな勝利だった。日本戦を前に主将がイエローカードの累積、主力DFのハムストリングのケガで出場できず、守備陣に不安があった。1次リーグ突破を決めていたため、ほかの主力選手を休ませていたが、それでも難敵の日本に勝利した。 韓国は日本を相手に3バック(5バック)の戦術を採用し、いつもと違うサッカーを展開した。ポゼッションを相手に与える代わりに、守備を安定させ、カウンターとセットプレーから得点を狙った。ファン・ソンホン監督の選択から結果が生まれた。温存した戦力ではなかったが、与えられた状況に合わせて、もっとも効果的なサッカーをしながら日本を無力化し、計画的に試合を進めたことが実を結んだ」 守備的なサッカーが“韓国らしい”とはいえなかったが、日本に対抗する術において、韓国が一枚上手だったというところだろうか。
「韓日戦恐怖症」の克服、いつになく「痛快な勝利」
というのもここ数年、各年代別代表の試合で、韓国は日本に敗れ続けていた。2021年3月のA代表で日本に0-3で敗れると、22年6月のU-16代表、U-23代表、7月のE-1選手権、昨年のU-17アジアカップ決勝でも0-3で敗れ、屈辱を味わった。 「日本に負け続け、“韓日戦恐怖症”が出てしまう憂鬱な時期だった。だからこそ今回の勝利はうれしいものだった。」 また、「ファイナンシャルニュース」は「今回の韓日戦の勝利があまりにも痛快な理由…自尊心・実利・体力のすべてを上回った」との見出しをつけ、記事冒頭から「今回の韓日戦の勝利はいつになく痛快だ。そしてうれしい。すべての面で上回ったからだ」と伝えている。 「今回の勝利で韓国はたくさんのものを得た。まずは自尊心(プライド)だ。韓国は各年代別大会で立て続けに0-3で敗れ、日本のファンに揶揄された。しかし今回はぺ・ジュンホ(ストークシティ)やヤン・ヒョンジュン(セルティック)など海外組がいない中でも日本に勝利した」 これで勝ち点9の韓国が1位、同6の日本が2位となった。25日(23時~)の準々決勝で日本がA組1位のカタールと対戦することが決まり、一方の韓国は26日(2時30分~)、18年ロシアW杯で韓国代表監督を務めたシン・テヨン監督率いるインドネシアとに対戦する。