DOBERMAN INFINITYのこれまでの10年、これからの10年「遊び心だけは忘れずにいたい」
5人それぞれの10年
――ライブではグループとしての10年を振り返ることになると思うのですが、みなさんそれぞれとしてはこの10年で変わったことはありますか? GS 俺は結婚と子どもが生まれたことかな。 ――確かにそれは大きいですね。 GS 父親になったことは大きいですね。やっぱり感覚が変わりました。 単身だったら、あまり周りのことを考えずに、自分のことだけを考えた人生を生きられるんですけど、誰かの人生を背負うとなると、いい意味で丸くなってきました。ドシッと構えられるようになってきたかな。 行けるところまで駆け上がっていってやろうという思いが10あったのが前半で、後半は結婚だったり子どもが生まれたり、それこそコロナ禍だったり。このメンバーで長い時間をともに過ごした中で、この5人で1日も長く音楽続けていけることを目指すべきものなのかなって。大きい小さいは多少なりともあるんですけど、続けられることが本当に素敵なことではありますよね。年齢もみんな高くなってきたので、やっぱりまたひとつひとつ感覚が変わって、伝えたいメッセージや出てくる感覚も、この10年の中で変化したのかな、と思いますね。 SWAY 変わったことかあ……なんだろうな。 昔よりやりやすくなりましたね、時代が。昔って、売れる売れないだけで言うと、売れるんだったらこうしなきゃいけない、みたいなことがありましたけど、今っていろんなプラットフォームがあるじゃないですか。TikTokでインスタだの、YouTubeだのテレビだのって各方面でバズっている人たちがいて、それぞれをどれだけ好きになるか、みたいな。だから自分らしくいていいんだ、というのが最近の世の中だな、と。 今、僕らは10年、ありがたいことにステージに立っていて、自分らしさというものと向き合って見れてこれたので、今は生きやすい時代だな、って思いますけどね。 前の方が売れるために自分を変えないと、ということがあったのかもしれません。 ――なるほど、自分らしさを持ったままでいられる。 SWAY それでいいんだな、というのが今はあるかな。 ――確かに昔は売れるための型のようなものがありましたよね。 SWAY 「こうなりたいなら、こうしなきゃいけない」みたいな型がね。 今はより自分が濃い人がバズってるから。でも競争率が高くなった、というところもあるので、逆に難しいですけどね。 あと時代の流れも早いので、先週バズってた人が今週はもういないこともあるし。曲もそうですけど。曲の作り方も変わりましたよね。だんだんインスタント化してきたっていうのはありますよね。 KAZUKI 俺は……うーん。なんやろな。 ――逆に何も変わらない、というのでもすごいですよね。 KAZUKI 確かに変わらないかもしれないですね。 SWAY 大きくは変わらないよね。 俺もそれで言うとあんまり変わってない。 KAZUKI 信念みたいなのはやっぱり変わってないですかね。健気ではなくなってたなっていうのはありますけど。 GS 汚れていったってこと?(笑) KUBO-C 健気なの見たことないけど。 出会ったとき一番けがれとったで。こんな言い方したら終わっとったで。 KAZUKI それはいいすぎ!(笑) GS 年輪重ねまくってた感じだったもんね。 KAZUKI やっぱり食生活とかじゃないですか。食生活が変わりました。 SWAY その話、いる?(笑) KAZUKI ファストフードをたまにしか食べなくなりました。前に牛丼屋にばっかりいたんですよ。1回ひとりで松屋いたときに写真撮られて。 SWAY 俺が撮ったんだよね。あれKAZUKIじゃね?と思って。スーツ姿の会社員の人と並んで、食べてるのを遠くから撮った。 KAZUKI っていうのがなくなりましたね(笑)。健康的な食事をとるようになりました。 ――健康的な食事、大事ですね(笑) SWAY KUBOさんは変わってない。微動だにしてない。 KUBO-C あんまり変わってないっすね。 SWAY コロナ禍で一瞬変わりかけたけど、あけてからしっかり戻ってきましたよね。 ――最後に、P-CHOさんはいかがですか? P-CHO 気持ち的に言ったら、爆発的なものより継続的なものが大事だったな、って思いますね。 あとはリリック書く姿勢は変わったかもしれないですね。メンバーで決めるテーマではあるんですけども、それぞれで持ち寄るバースに関しては、少しでもパーソナルが入ればいいなっていう感覚は昔より強くなりました。 やっぱり書く年数がもう長い分、等身大をできるだけ見せられるか、ということは、曲によりますけど、自分の気持ちを歌うときはできるだけ経験だとかを大切にしようという思いは強くなりました。