福島県猪苗代町の支援学校高等部生が開発 万能調味料10月4日発売 食感抜群、1年かけて完成
福島県猪苗代町の猪苗代支援学校高等部生が開発した万能調味料「うまくてごめんな山菜」が10月4日、発売される。既存の調味料に、さまざまな食材を交ぜる実験を繰り返し、約1年かけて完成させた。パッケージ製作にも関わるなど生徒の思いがこもった商品に仕上がった。 昨年度から地元の特産品を使った商品づくりに励んできた。今回、生徒が選んだのは吾妻食品の「うまくて生姜(しょうが)ねぇ!!」。同社の人気商品をベースにして猪苗代湖のカワエビ、町内産の果物や納豆などさまざまな食品を加えた結果、山菜との相性が非常に良いことを突き止めた。ワラビ、フキ、タケノコ、キクラゲなどを用いて、食感を楽しめるよう具材をカットする大きさにも工夫を凝らした。 パッケージの商品名なども生徒が手がけた。温かみのある文字に山菜の絵が描かれている。 研究リーダーの星野茉莉亜(まりあ)さん(2年)は「山菜を視覚で楽しみながら味わえる。炊き込みご飯の材料に使うのもお薦め」とアピールしている。吾妻食品の佐藤弘一社長は「山菜との組み合わせは思いつかなかった。シャキシャキの食感がたまらない」と太鼓判を押している。
1個880円(税込み)。猪苗代町の道の駅猪苗代、磐梯町の道の駅ばんだいで取り扱う。今後、福島市のコラッセふくしまなどでも販売する。 同校は今後も地域と連携した商品をつくっていく。商品開発には県などでつくるFukurum(フクラム)カード推進協議会の基金を活用した。