ボディビル界の若虎、大失敗経てラストイヤーに学生の頂点に「筋トレやるときはやる、休むときは休む。充実した日々で絞り切れた」
最高の形で学生ラストシーズンを締めくくり、来年からは社会人へ。一般企業への就職が決まっているとのことだが、歩みを止めることはない。 「来年は新卒なんで覚えることもいっぱいあるだろうし、どれだけやれるかはわかりませんが、ジュニア選手権と大阪選手権に出場できればと考えています」 “彼”との競演も気になるところだ。 「(2022年に全日本学生優勝の)宇佐美一歩くんとは“大阪の兄弟”ってよう言われるんですけど、自分も学生王者を獲ることができたので、もう一歩くんを目指すんじゃなくて、勝てるような身体をつくってまたステージで並びたいです」 これにて本多虎之介の学生ボディビルは終了となる。楽しさも喜びも、そして大いなる苦しみも経験しながら界隈を席捲した“関西の若虎”は、学生という閉じられた空間を飛び出し、大草原へと飛び出していく。若虎から、関西、そして日本の猛虎へ。牙をむき出しにしながら、大きく成長する彼の未来を楽しみにしたい。
文・写真/木村雄大