中谷潤人、オラスクアガと公開練習 「キーになるパンチが3つあるので、そのへんをお見せできたら」【ボクシング】
ボクシング7大世界戦+那須川天心WBOアジアパシフィック王座決定戦(10月13・14日、東京・有明アリーナ)第2日に登場するWBCバンタム級王者の中谷潤人(26)=M・T=が30日、相模原市の所属ジムで同興行に出場するWBOフライ級王者アンソニー・オラスクアガ(25)=米国、帝拳=と公開練習を行った。計2ラウンドの軽い内容だったが、サンドバッグでは力強くパンチを打ち込み好調ぶりをのぞかせた。 「ロサンゼルス合宿から(26日に)帰国して時差ぼけはあるんですが、すごく体が切れていてイメージよく動けています。今回の試合へ向けてキーになると意識しているパンチが3つあるので、そのへんをお見せできたらな思います」
7月の同級防衛戦を左ボディーストレート一撃でワンパンチKO。昨年5月のWBOスーパーフライ級王座決定戦は左オーバーハンドで失神KOし、米専門誌リングなどで年間最高KO賞に選ばれた。そんな強烈なフィニッシュブローを見せてきた男が、今回も新たな武器を用意している。 唯一の不安要素だった5年ぶりのサウスポーとの対戦も、米国での170ラウンドに加え、帰国後も16ラウンドにわたって左相手にスパーリングして対策。「左相手だとまっすぐのパンチが入りづらいところはある。そのあたりも角度を変えたりとか、いろいろ工夫しながらトレーニングしてきました。そのへんも発揮できたら」と、自信を漂わせた。 バンタム級は主要4団体の世界王者がすべて日本人。前日の13日には最も対戦したい相手として名前を挙げるWBA王者・井上拓真(大橋)が堤聖也(角海老宝石)と防衛戦を行う。「統一戦をやりたい気持ちがあるので、そこにつなげていきたい思いはある。ですが、まず目の前の試合にしっかり集中します」。中谷は油断なく14日の試合に備えている。
中日スポーツ