10月3日の映像。八戸市の東北自動車道で約10か月前に起きた事故現場の付近では、警察による詰めの捜査が行われていました。 2023年12月1日、八戸線の下りを走っていた大型トラックからタイヤ2本が外れ道路保全をしていた作業員にぶつかり、2人が死傷しました。 事故は八戸西～八戸北インター約4.9kmの間で起きました。 八戸西スマートインター近くで外れたタイヤ1本が見つかり、さらに八戸北インターに近づいた事故現場付近では、2本目のタイヤが見つかりました。最終的にトラックは八戸北インター付近で停車しました。 警察によりますと運送会社「盛運輸」の岩手営業所のトラックは、岩手県内を出発し、八戸市に向かっていました。事故が起きる約2週間前には、タイヤ交換を行っていたということです。 警察は当時の男性運転手について、日常点検を怠り運転中にタイヤが外れたにも関わらず停車するなどしなかったとして「過失運転致死傷」の疑いで書類送検しました。また、整備担当者2人は適切にタイヤの着脱を行わず日常の点検も怠ったとして「業務上過失致死傷」の疑いで書類送検しました。 警察は、任意捜査の事件であるとして、認否を明らかにしていません。 今回の事件を受け盛運輸では、ホイールナットに新たに専用の器具の取り付けることやホイールの材質を「鉄」から「アルミ」に換えるなどのほか、全ての営業所で外部の講師を招いた講習を2カ月間にわたり行い、点検作業を見直しました。 その上で盛大剛社長は、遺族に対して「2度とこういうことが起きないようにしないといけない」「1年、2年、10年経とうが引き続き対応していきたい」としています。