シルビアより高級だった兄弟車【2】1979年式の最初期型にこだわったオーナーが見つけた一台のガゼール
【1979年式 日産 ガゼール 2000XE-Ⅱ(S110) 2】 1982年にはDR30スカイラインと同型のFJ20E型エンジンが搭載されたモデルが登場。これが最後の追加モデルとなり、83年にS12型へとモデルチェンジ。シルビアの兄弟車として継続されたが、わずか2年でガゼールの名前は消えてしまうことになる。 >> 【画像15枚】リアランプの形状でもシルビアとの違いが分かる。リアにもデフューザー的エアロが前オーナーの手によって装着されている。現オーナーが唯一モディファイしたのがホイール。ENKEIのNeoClassic ENKEI 92を装着。サイズはフロント、リアともに8J×15インチ。タイヤはダンロップのLE MANSでサイズはフロント、リアともに205/55R15 オーナーは、幼い頃からのクルマ好き。80年代からスカイライン、フェアレディZを中心に数多く乗り継いで来たが、やはりもっとも印象深いのは子供の頃に見ていた「西部警察」に登場する車両。その中でも強いあこがれを持っていたのは、石原裕次郎演じた小暮課長が駆るガゼール。その同型である最初期型の最高級グレードであるガゼール2000XE‐Ⅱを探すことは日々の日課のようになっていたのだった。 そんな中、旧車専門ショップである「プリンスガレージかとり」で1台のガゼール2000XE‐Ⅱが販売されていたことを知り、すぐに実車確認を行い購入することになった。 さまざまなガゼールを見てきたが、やはり79年式の最初期型はなかなか程度のいいものが少なく、この車両ほど状態のいいものはこの先にも見つからないだろうと考えたためだ。しかも前オーナーの手がしっかり入っていたため、購入してからも大きく直すところはなく、自身で行ったのはホイールの交換ぐらいとのこと。 「足りないパーツもないので、いじることなくこのままの状態を守って長く乗っていきたいですね」 そういうオーナーのガゼールのダッシュボードには、日射によるひび割れを防ぐための厚手のタオルが敷かれていて、その言葉が実践されていることがうかがい知れた。 1979年式 ガゼール 2000XE-Ⅱ(S110) ●全長×全幅×全高(㎜) 4400×1680×1310 ●ホイールベース(㎜) 2400 ●トレッド(㎜) 1345/1345 (前/後) ●車両重量(㎏) 1105 ●エンジン型式 Z20E型 ●エンジン種類 直列4気筒SOHC ●総排気量(㏄) 1952 ●ボア×ストローク(㎜) 85.0×86.0 ●最高出力(ps/rpm 120/5600 ●最大トルク(㎏-m/rpm) 17/3600 ●サスペンション 前マクファーソン ストラットコイル/ 後4リンク リジッドコイル ●ブレーキ 前後ともディスク ●タイヤサイズ 前後とも 185/70SR14
Nosweb 編集部
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