愛犬の肛門腺絞りしてる?お手入れの必要性や頻度を飼い主さんに聞いてみた
いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、「愛犬の肛門腺のお手入れを日頃からしていますか?」というアンケートを実施しました。今回は、同アンケート結果をご紹介するとともに、肛門腺の役割やお手入れの必要性などについて、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。 【画像】病院に行く柴犬
愛犬の肛門腺のお手入れをしている?
アンケートの結果、66%の飼い主さんが「はい」と回答。半数以上の飼い主さんが、愛犬の肛門腺のお手入れを日頃からしていることがわかりました。 一方で、34%の飼い主さんは「いいえ」と回答。どのような理由でお手入れを行っていないのでしょうか。
日頃からお手入れをしていない理由
「何度かチャレンジしてみましたが、うまくできませんでした」 「大型犬なので、絞らなくてもウンチと一緒に出ているから」 「必要かどうかがわからないし、何をどうすればよいのか知らないのでしていません」 「肛門線の位置がよくわからないので、月一の定期検診のときにお願いしています」 「うまくできなくて嫌がられてしまい、それからはトリマーさんにお願いしています」など
獣医師に聞いた「犬の肛門腺のお手入れ」は必要?
「いいえ」と回答した飼い主さんのなかには、「肛門腺のお手入れの必要性がよくわからない」という方もいるようです。実際のところ、犬の肛門腺のお手入れは本当に必要なのでしょうか。 獣医師の岡本りさ先生に、肛門腺の役割やお手入れの必要性などについて、お話を伺いました。 ――犬の肛門腺には、どのような役割がありますか? 岡本先生: 「犬は肛門腺のニオイを利用し、マーキングすることがあります。また、肛門腺のニオイをかいで、相手を識別することもあります」 ――犬の肛門腺のお手入れは必要ですか? その場合、どのくらいの頻度でお手入れしてあげるとよいのでしょうか? 岡本先生: 「中型犬や大型犬は、肛門腺の分泌液が便と一緒に排出されるため、お手入れが必要ないコも多いです。分泌液が出ないコの場合、個体差はありますが、一カ月に一度を目安に絞ってあげるのがよいでしょう」 肛門腺のお手入れの必要性や頻度は、個体差によるところが大きいようです。ご自宅でのお手入れに不安があるという方は、動物病院やトリミングサロンにお願いしてみるとよいでしょう。 (監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生) 取材・文/柏田ゆき ※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。 ※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
いぬのきもちWeb編集室