意外と知らない“オノマトペ” 「ヒリヒリ」「ごしごし」など、医療現場や教育でも活躍
■子どもにより伝わりやすく「そぉーっと」「ごしごし」 思考力も育む
言語能力が発達しきっていない子どもにとって、オノマトペは伝わりやすい言葉だといいます。『パパママトぺ』コーナーでは、親子でのコミュニケーションで役立ち、子どもに意図を伝えやすくなるオノマトペを紹介。 手を洗ってほしいときには「ごしごししよう」と伝えたり、薬を飲んでほしいときには「ごっくんしよう」と言い換えたり、オノマトペを活用することで、子どもにより伝わりやすくなるということです。さらに、子どもはそのオノマトペの音から意味を推測することで、自分で思考力を育むことができるようになるといいます。
■「ズキズキ」「ヒリヒリ」自分にしか分からない痛みを伝える手段に 医療現場で活躍
感じ方に個人差がある“痛み”を伝える際にも役立つオノマトペ。実際に医療現場での活用が進んでいるといいます。『カラダマトぺ』コーナーでは、体に違和感があるとき、体調が悪いとき、症状を上手に伝えやすくなるオノマトペを、人体模型を使って紹介しています。 患者が自身にしか分からない痛みやかゆみなどを医者へ伝えるとき、「ズキズキ」「ガンガン」「フラフラ」「クラクラ」だと風邪やインフルエンザ・片頭痛、「イガイガ」「ヒリヒリ」だと風邪や咽頭炎、へんとう炎などの病気を疑うきっかけにもなりうるといいます。
■オノマトペは運動でも最大限の効果が? 声に出すことでプラス10センチの効果も
運動中にオノマトペを声にだしてみると、いつもより体が柔軟になったり、緊張を和らげたり、自分が持つ最大限の力が引き出せることがあるといいます。『スポマトぺ』コーナーでは、握力やジャンプ、長座体前屈の身体測定で、その効果を実際に試すことができます。 来場していた20代の女性は、長座体前屈の計測時に「ニャー」と声を出しただけで記録が10センチも伸び、オノマトペの効果に驚く様子も見られました。
■いつでも新たに生み出せるオノマトペ ビジネスや友人関係でも
使い方に自由度があるオノマトペ。新しい使い方をしてみることで、新しいコミュニケーション、新しい人間関係が生まれることもあるかもしれないということから、『新薬マトぺ』コーナーでは、友人関係やビジネス、SNSなどの様々なシーンでの実験的用法のオノマトペを“新薬”に見立てて紹介しています。