アルバニア、TikTok禁止へ…男子学生刺殺事件受け「子供への悪影響防ぐため」今後1年間
【ジュネーブ=船越翔】アルバニアのエディ・ラマ首相は21日、中国発の動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」について、アルバニア国内での使用を今後1年間にわたり禁止する方針を示した。子供への悪影響を防ぐための対応と説明している。
AP通信などによると、現地では11月中旬、ティックトック上のトラブルをきっかけに、14歳の男子学生が同級生に刺殺される事件があった。これを受け、アルバニア当局がティックトックを含むSNSへの対応策を検討していた。
ラマ氏は教育関係者らを集めた21日の会合で「アルバニアにはティックトックは存在しなくなる。この計画を実施することで、安全な教育システムが実現するだろう」と強調した。禁止期間中の動向を踏まえ、使用再開の可否を判断する。
SNSを巡っては、11月にオーストラリア議会で16歳未満の利用を禁じる法案が可決されるなど、規制の動きが広がっている。