鹿児島県警 事件への不適切対応等であわせて36人を処分
鹿児島テレビ
鹿児島県警でまた不祥事です。 県警は2つの詐欺事件と、1つの強制性交事件で被害者への対応に不適切な対応があったなどとして、あわせて36人を本部長注意などの処分にしました。 県警は31日、3件の事件で不適切な対応があったとして、20代から60代の現職警察官21人を処分しました。 1つ目の事件は、鹿児島中央警察署で起きた詐欺事件で、刑事第2課の課長や課長代理など9人で被害者女性への対応に丁寧さをかき、犯罪捜査に関して適切な対応が行われなかったということです。 2つめの事件は、鹿児島南警察署の詐欺事件で刑事第2課の課長や課長代理、総務課長などあわせて9人が処分されています。 被害を届け出た女性に対し「犯罪の構成要件に該当しない」と判断し、被害届をすぐに受理しませんでした。 この2つの詐欺事件については、被害届を受理した姶良警察署が容疑者を逮捕しているということです。 3つ目の事件は、鹿児島中央警察署の刑事第一課の3人で、強制性交事件で被害女性が出した告訴状の要件が、整っているか確認する必要があるにもかかわらず、コピーを取らずに相手にそのまま返還したということです。 この事件については容疑者が不起訴になっているということです。 処分の内訳は本部長注意4人、所属長訓戒3人、所属長注意7人、口頭厳重注意4人、業務指導3人となっています。 このほか、監督責任があったとして、現役の鹿児島中央警察署など、のべ17人も処分されていて、3つの事件であわせて36人が処分されました。 警察官の処分を受けて、県警の牛垣誠首席監察官は「県民の信頼回復に向けて再発防止に取り組みたいとしています」とコメントしています。 1日は野川明輝本部長の離任会見が予定されていますが、31日の処分についてどのような見解を示すのか、注目されます。
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