「南房総まるごとクッキー」が最高賞に 「ESSE」のふるさとグランプリで(千葉県)
生活情報誌「ESSE」(扶桑社)の読者インフルエンサーが、ふるさと納税の返礼品や地域の取り組みを審査する「ESSEふるさとグランプリ2024」で、菓子部門にエントリーした南房総市の「南房総まるごとクッキー」が全体の最上位に当たる総合グランプリに輝いた。グランプリの詳細は、発売中のESSE12月号で紹介されている。 全国23自治体の返礼品37点が、▽肉・肉加工品▽魚介・水産加工品▽菓子▽飲料▽銘品▽食品加工品▽日用品――の7部門にエントリーし、各自治体の職員が埼玉県さいたま市の「料亭大宮一の家」でプレゼンテーションを実施。読者インフルエンサー20人が、生産者の工夫や努力などのストーリー、寄付金の使い道などをもとに審査し、部門別に各賞を選んだ。 菓子部門に出品した南房総まるごとクッキーは、「花菓子PETAL」(南房総市千代)で製造。クッキー生地は「カレンデュラとレモン」「菜の花と落花生」を練り込んだ2種類があり、生地の上にのせたアイシングクリームに色とりどりのエディブルフラワー(食用花)を菓子職人が手作業で飾り付け、南房総の花畑の華やかさを表現している。 審査員らは、菓子職人こだわりの華やかな仕上がりを「食べるのがもったいないほど美しくてきれい」「花のキャンバスみたい」などと称賛。南房総の花作りの歴史や花畑を守る寄付の使い道などについても多くの共感を得て、グランプリに選ばれた。
同市からは、「ペナシュール房総株式会社」(同市千倉町南朝夷)の「BOSO Rhum blanc Fleur~花~」も出品され、飲料部門で銀賞となった。 総合グランプリ受賞を受けて、10日まで東急田園都市線渋谷駅のビッグサイネージ、30日まで渋谷スクランブル交差点の大型ビジョンで、南房総市とクッキーが紹介される。また、12月11日~2025年1月7日には、全国のすかいらーく系列の500店舗に紹介パンフレットが設置されるという。 クッキーは1枚250円。市内4カ所の道の駅▽富楽里とみやま▽とみうら枇杷倶楽部▽鄙の里内「土のめぐみ館」▽ローズマリー公園内「はなまる市場」――や、ちば南房総が運営するECサイト「南房総いいもの市場」、「南房総アンテナショップ」でも購入できる。 担当の市企画財政課では「今回の受賞で、南房総の花作りを広く知ってもらうことができた。引き続き、ふるさと納税を通して、地域の魅力を情報発信してまいります」と話している。