『ニューヨーク・タイムズ』が「今年行くべき観光地」第3位に選んだ街「山口市」の魅力大研究!
「山口市が3位に選ばれたというニュースを知ったときは、『下関市や萩市じゃないんだ。山口市なんだ!』と思いました。でも、山口市は人で混雑しているわけでもなく、とてもゆったりした空気が流れている場所なので、日本の美しさをじっくり体験するには最適なのかなと思い直しました。 山口市でぜひ、行ってほしい場所は『湯田温泉』です。湯田温泉はアルカリ性が高く、クレンジング効果があるので『美肌の湯』と呼ばれているんです。私も地元に帰ったときはお母さんとよく湯田温泉に行きますが、本当にお肌がツルンツルンになるんです。約800年前から存在していて、疲労回復効果もあるので、ぜひ、入ってみてください。 市外に足を延ばすなら『秋芳洞(あきよしどう)→カルスト台地→サファリランド→秋芳白糸の滝』の秋吉台ルート。このコースは大好きで、高校生のとき、月に2回は行ってました。 岩国市なら『錦帯橋(きんたいきょう)』もいいのですが、錦帯橋のそばにある100種類以上のソフトクリームを売るお店『むさし』がオススメです。私は挑戦できないタイプなので、いつもバニラや巨峰味を食べていますが、皆さんはぜひ、いろんな味に挑戦してほしいです。 それから『いろり山賊 玖珂(くが)店』にもぜひ行ってほしいです。オススメは若鶏の脚肉を丸ごと炭火で焼いた『山賊焼』と、梅・サケ・昆布の3種類の具が全部入っている『山賊むすび』です。私は岩国に遊びに行ったときには、このふたつを買って車の中で食べながら帰ります」 そして、最後は山口市長の伊藤和貴(いとう・かずき)氏。 「(ニューヨーク・タイムズの今年行くべき場所に選ばれて)突然の朗報に本当に驚いています。私たちが日頃、慣れ親しんでいる、西の京ならではのまちのたたずまいや食文化、まちなか温泉の湯田温泉など、本市が有するさまざまな地域資源の豊かさが評価いただけたものと、大変うれしく思っています。 (絶対に見てほしい観光地は)『国宝・瑠璃光寺五重塔』と『山口サビエル記念聖堂』。そして中原中也記念館が所在するまちなか温泉として名高い『湯田温泉』。(絶対に食べてほしいグルメは)わらび粉で作る絶品の『ういろう』と、地酒にもよく合う山口県ならではの山と海の幸です」 山口県知事の村岡嗣政(むらおか・つぐまさ)氏が「山口の魅力に、ようやく世界が気づき始めたな!」と語っていたように、今年は世界中で山口ブームが起きるかもしれない。外国人観光客であふれる前に、早めに山口に行っておくのも悪くはないだろう。 取材・文/村上隆保 撮影/桑島智輝(澄田) 写真/時事通信社 PIXTA