イニエスタの引退に“宿敵”も反応…レアル・マドリードがメッセージ「敬意、賞賛、愛情を示したい」
10月8日、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタがバルセロナで会見を実施し、現役引退を表明した。この事実を受けて、“ライバル”も敬意を表するメッセージを発信している。 【動画】イニエスタとバルサの歩み 現在40歳のイニエスタは、バルセロナの育成組織であるラ・マシア出身で、2002年10月29日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)のクラブ・ブルッヘ戦でトップチームデビュー。以降、フランク・ライカールト監督の下でコンスタントに出場機会を確保すると、2008年夏にジョゼップ・グアルディオラ監督が就任したことを境に、絶対的な地位を確立。バルセロナの“黄金時代”を象徴する1人として、2008-09シーズンから2011-2012シーズンまでの4年間で実に14タイトルを手中に収めた。以降もティト・ビラノバ氏、ヘラルド・マルティーノ氏、ルイス・エンリケ氏、そしてエルネスト・バルベルデ氏の下でプレーし、クラブ公式戦通算674試合出場57ゴール135アシストを記録。バルセロナでは実に35ものタイトルを獲得した。 そんなイニエスタの現役引退を受けて、バルセロナのライバルとして知られるレアル・マドリードも敬意を表している。イニエスタはバルセロナの選手として、“エル・クラシコ”通算38試合に出場し、3ゴール8アシストを記録。成績内訳は16勝10分12敗とバルセロナに分がある。2010-11シーズンに成し遂げた“マニータの夜”など、レアル・マドリードとしてはイニエスタが在籍するバルセロナに苦しめられてきた。 だが、スペイン代表を史上初のFIFAワールドカップ制覇に導く“116分のゴール”を挙げるなど、バルセロナだけでなくスペインサッカー界を代表する1人として活躍を続けてきたことも事実。ライバルとして、そして共にスペインサッカー界を盛り上げてきた存在として、レアル・マドリードからイニエスタに対して次のような言葉が贈られた。 「アンドレス・イニエスタ選手がプロサッカー選手としての現役引退を表明したことを受け、レアル・マドリード、会長、幹部会は、スペインサッカー界および世界のサッカー界の偉大なレジェンドの1人に対して、敬意、賞賛、愛情を示したいと思います」 「アンドレス・イニエスタ選手はそのキャリアを通じて獲得した数々のタイトルを超えて、サッカーと彼自身の持つ価値観で、このスポーツを向上させることに貢献してきました。2010年の南アフリカワールドカップ決勝での象徴的なゴールは、すべてのスペイン人ファンの記憶に永遠に残ることでしょう」 「レアル・マドリードは人生の新たな門出を迎えるアンドレス・イニエスタ選手とご家族の幸運をお祈りしています」
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