森永製菓のゼリー飲料 羽生九段が愛用し将棋ファンから認知拡大
インドネシアに長く住んだスタッフからは大豆の発酵食品であるテンペが提案された。固形で納豆ほどにおいは強くない。現地では日常的に食べられているので、健康志向の日本でも受け入れられると信じ輸入を始めた。 「正直、店頭に出してみないと売れるかどうか分からないものはある。しかし、(日常の義務として)毎日買い物をし、家族に料理を作ってストレスを感じる人たちに、ワクワク感を与える新商品を出し続けたい」(沼田社長)。その積み重ねが次の来店を促す力になっているようだ。海外の香辛料や食材、菓子がそろうことで従来は少なかった20~40代の女性層が増え、海外から来て日本に住む人たちの口コミ需要も獲得している。 ネット上には新商品を見つけてすぐ発信する人やアレンジレシピを提案する人が多い。外国人同士の情報交換もSNSなら速い。一部にはネガティブな書き込みもあるが、全体としてはプラスになる書き込みのほうが多い。 「昔より新商品が売れ出すタイミングが早まっているようだ。一般に、商品を店頭に並べてから顧客に気づいてもらうにはある程度の時間が必要。ところが、新しい商品を自ら探してSNSにアップする顧客が増えた。その情報を見て買いに来る顧客が増えるという好循環ができている」(沼田社長) 業務スーパーは得意分野を深掘りして輸入食品の品ぞろえを充実させ、ネットを味方にしている。
Kazuhito Ishihara