6月18日午前に大阪府北部で最大震度6弱の地震が発生してから、18日で1か月となった。大阪府の発表によると、18日午前11時半現在で88人が避難所に身を寄せており、大阪府では「7月中には日常生活を取り戻せるよう、スピード感をもって全庁あげて取り組んでいる」としている。 【拡大画像付き】JR西日本 列車運行情報用の公式ツイッターアカウント開設へ

[写真]地震発生から間もなく、被災地に無情の雨が降り、崩れた屋根瓦の上にブルーシートを敷く光景がみられた=6月20日高槻市内で（撮影：柳曽文隆）

　消防庁によると、17日午後2時現在の住宅被害状況は、大阪府内で全壊10棟、半壊181棟、一部損壊が大阪府内で3万524棟、京都府内で2434、兵庫県内で4棟、奈良県内で27棟の計3万2989棟にのぼる。 　大阪府の発表によると、この地震により、大阪府高槻市で登校中の9歳女子児童が小学校のブロック塀崩落に、大阪市東淀川区の男性（80）がブロック塀の崩落に巻き込まれるなどし、計4人が死亡。負傷者は360人となっている。また、未だに19の避難所に88人が避難している。

　大阪府の松井一郎知事は、定例会見などで「7月中には日常生活を取り戻せるよう、スピード感をもって全庁あげて取り組んでいる」と話し、17日から府は被災者に対する無利子融資制度の受け付けを始めた。 　住宅が一部損壊以上の罹災証明書を有する人を対象としており、全壊や大規模半壊、半壊は上限300万円、一部損壊は同200万円を融資。返済期限は10年以内となっている。住宅金融支援機構のお客様コールセンター（災害専用ダイヤル　0120-086-353）での電話相談が可能で、大阪シティ信用金庫も今月中に同様の制度の受付開始に向け準備を進めている。 　　各種相談窓口は次の通り。 ・義援金緊急配分について（被災者の生活再建支援のため、義援金の緊急配分＜第一次配分＞を7月上旬から開始）義援金配分相談窓口　電話　06-6944-7917 ファクス　06-6944-6659 ・被災者向け住まいの相談専用ダイヤル（被害を受けた住宅の所有者、入居者に対し、住宅の復旧・再建に関する相談、補助金・融資に関する情報提供など）　電話　06-6944-7907　ファクス　06-6210-9712 ・こころのケア電話相談（地震によりショックを受けたり、不安を抱いているなど、こころのケアが必要な人に対して、専門的な相談や医療機関の紹介を行う）　大阪府こころの健康総合センター　電話　06-6607-8814　ファクス　06-6691-2814 ・中小企業・小規模事業者の特別相談窓口（地震により経営に影響を受けている中小企業、小規模事業者の相談受付）　大阪府よろず支援拠点　電話　06-6947-4375　ファクス　06-6947-5007 ・ブロック塀に関する相談窓口（安全性が課題となったブロック塀に関して、民間団体と連携して相談を行っている）　大阪府建築指導室審査指導課　電話　06-6210-9724　ファクス　06-6210-9719