[豊島区]より区民に身近な区役所となるため「子ども版広聴事業」を実施
東京都豊島区(28万3300人)は、小中学生など子どもたちの声を積極的に区政に反映するため、2023年6月16日から「子ども版広聴事業」を開始した。子どもたちに意見を書いてもらう様式を区内の各施設に設置したほか、インターネット上での意見収集も行っている。 区ではこれまでも、子どもから寄せられた声への回答にあたっては、やさしい言葉遣い、表現方法の見直しや、子ども向けの便箋や封筒の使用などに取り組んできた。しかし、そもそも広聴はがきが大人向けのデザインであることや、設置場所が子どもの利用しない施設に多いことも課題として捉え、子どもにも気軽に区へ意見を届けてもらうため、「子ども版広聴事業」を開始することにした。 同事業では、気軽に意見を伝えてもらうために、職員が手作りした、子どもが手に取りたくなるような、親しみやすいかわいらしい様式を作成。様式は折紙式になっており、記入した後、番号順に折るだけで、そのまま封筒になる。 小中学校や区民ひろばなど子どもが利用する施設を中心に、区内施設約120か所にこの様式を設置。区では、子どもが行政に関心をもつきっかけになればとしている。 (月刊「ガバナンス」2023年10月号・DATA BANK 2023より抜粋)
<株式会社ぎょうせい>