「マイナカードは?」と聞いたら患者にカード投げつけられ… 混乱する医療現場【マイナ保険証の利用「ゴリ押し」キャンペーンの波紋・後編】
■医療は医師と患者の信頼関係で成り立つ「マイナ保険証」に関する不信感が治療に影響することが心配
全国保険医団体連合会 本並省吾さん:また、「協力は考えていない」と回答した人たちの意見として ・不具合が多く、今の状態では患者に対し推進できない ・医師、事務、患者の多くが利便性を感じていない ・マイナンバーカードは紛失の危険があるので常時携帯できない と言った声が上がっています。 われわれは、デジタル化に反対した訳ではありません。使ってみたら不具合が多く、なかなか解消されないので、それなら従来の保険証で良いのでは、という状態なのです。 本来、医療というのは、医師と患者の信頼関係で成り立っているものです。病気を見つけ、治療方針を説明し、患者が納得して治療を行う。病気の中には、すぐには結果が出ず、医師と患者が二人三脚で、長年、治療を続けるものもたくさんあります。そうやって積み重ねてきたものが、マイナ保険証によって少なからず崩されていることは否めません。「マイナ保険証のことで、なんか怪しいことを言われた」と患者さんが感じたら、治療にも影響が出てしまいます。 患者さんにとって、医療機関にとって、何が一番良い方法なのか、現状を正確に把握し、検討し直して欲しいと思います。 (全国保険医団体連合会 本並省吾さん) (関西テレビ 2024年6月29日)
関西テレビ
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