STU48甲斐心愛 KLP48完全移籍の理由明かす「人生をかけて全力で頑張ろうと」
瀬戸内7県を拠点に活動するアイドルグループ・STU48が18日、広島県・広島文化学園HBGホールで、7周年ツアー広島公演を開催。2部では、6月からマレーシア・クアラルンプールを拠点とするKLP48に移籍する1期生・甲斐心愛(20)の壮行会が行われた。 1部では、6月12日にリリースする1stアルバム「懐かしい明日」のType Aに収録される「Sweaty Smell」(映画『カーリングの神様』主題歌)が初披露された。 センターを務める3期生の曽川咲葵は「この楽曲は、STU48が応援大使を務めさせていただいている今年の秋公開の『カーリングの神様』という映画の主題歌になります! この映画には、私、曽川咲葵と、原田清花さんと、甲斐心愛さんが一部出演させていただいております!」と紹介すると、会場からは祝福の拍手がおくられ、歌唱メンバーの原田は「主題歌になると聞いたときは、すごくびっくりしたのですがうれしかったです。青春感あふれる楽曲なので、映画もSTU48も、この曲で私たちが盛り上げていけたらいいなと思います!」と意気込んだ。 甲斐心愛にファンからの感謝状が贈られた(C)STU 2部では開演前に、6月12日リリースの1stアルバム「懐かしい明日」リード曲『愛の重さ』のMVティザー映像が会場で上映され、高校の校庭や廊下を全力で駆け抜ける中村舞の姿が映し出された。 ティザー映像はグループの公式ユーチューブチャンネルでも公開。なお、ミュージックビデオ本編は6月2日午後9時にプレミア公開される。MCで、中村舞は「先ほど、開演前にミュージックビデオのティザー映像が公開されましたが、みなさんご覧いただけましたか~?」と呼びかけた。 2部のアンコールでは、6月から「KLP48」に移籍が決まっている甲斐心愛の壮行会を開催。客席からのWアンコールに応える形で甲斐がステージに登場した。 スピーチでは「本日は甲斐心愛壮行会を開いてくださって、本当にありがとうございます! 私は2ndシングルの『風を待つ』で選抜メンバーに入って、それからどんどん序列も上がっていったのですが、ふと考えるとそれは卒業して行くメンバーのポジションにスライドしてどんどん上がっていっただけで、自分には実力がないんだなと思いながら活動していました」と苦悩を明かしつつも「自分の実力がどれくらいあるかはSTU48しか知らないとわからないし、外の世界も見てみたいなと思っていました。そんなときにKLP48ができたと知って、『よし、一度外に出てみよう!』と思って移籍することを決断しました」と明かした。 STU48とKLP48との兼任を選ぶ道や、レンタル移籍という選択も提示されていたという。 それでも甲斐は「人生を賭けてKLP48のオーディションを受けたメンバーとこれから出会うにあたって、私もそのメンバーと同じラインに立って同じ目線で人生をかけてクアラルンプールで全力で頑張りたいと思った」と完全移籍を決断した経緯を説明。「発表したときは皆さんを驚かせたと思うんですけど、今の私の姿を見てもらって、少しでも認めてもらって、みんなを『心愛ならできるぞ! どこまでも応援するぞ!』という気持ちにさせて、マレーシアでも全力で頑張ろうと考えています」と力を込めた。 最後にファンやメンバー、スタッフらへの感謝も告白。「STU48を応援してくださる皆さんがただの中学生だった私をアイドルにしてくれて、ここまで成長させてくれて、育ててくれて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました! ここで出会えたメンバーも本当に宝物みたいな縁で、スタッフさんも先ほどビデオメッセージをいただいた方々も目の前にいるファンのみなさん、画面の前で見てくださっているファンのみなさん、家族も友達もマレーシアに行っても絶対に忘れないし、過去など忘れてとか過去を置いてという言葉もありますが、私は過去も全部持って行って、抱きかかえて、全力で羽ばたいてきます! STU48は離れても同じ48グループなので、これからも引き続き応援よろしくお願いします! 本当にありがとうございました!」と思いを伝えた。 STU48として最後のパフォーマンスとなる「ジワるDAYS」を披露し、最後はキャリーバックを手に「行ってきます」とコメント。メンバーや客席からは「行ってらっしゃい」と大きなエールが送られた。 最後はメンバーから甲斐へ贈られた「大好きな人」の歌唱と共に、成田空港から旅立つ甲斐の映像、そして「7年間ありがとうございました。みんなのこと、絶対に忘れないと約束するよ。また会いましょう。STU48甲斐心愛」というメッセージがスクリーン上に映し出されて幕が下ろされた。
東スポWEB