16歳・張本美和が驚異の2勝 女子日本代表が中国撃破で50年ぶりの快挙達成<ITTFアジア卓球選手権2024>
<ITTFアジア卓球選手権2024 日程:2024年10月7日~13日 場所:アスタナ(カザフスタン)> 9日、ITTFアジア選手権2024が大会3日目を迎え、女子団体決勝が行われた。 女子団体決勝では、日本代表と中国代表が対戦した。 1番では、張本美和(木下グループ)と王藝迪(ワンイーディ・中国)が対戦。第1ゲームは4-0とした王藝迪がリードを守り切り先取。第2ゲームも王藝迪がリードするも張本が追いつき、7-7から4連続得点で奪い返す。張本は第3ゲームも取って勝利に王手をかけるも、第4ゲームは王藝迪が取り返して試合は最終ゲームへ。 最終ゲームは張本が8-3からバックハンドのミスが続いて8-9と逆転されるも、攻めの姿勢を崩さず3本連続で取り返して勝利。張本がフルゲームの激戦を制して、日本がマッチカウント1-0と先制する。 2番では、伊藤美誠(スターツ)と世界ランキング1位の孫頴莎(スンイーシャ・中国)が対戦。第1ゲームは伊藤が10-9とリードするも、孫頴莎が逆転して10-12で先取。主導権を握った孫頴莎は続く第2、第3ゲームも取り切り、ゲームカウント3-0でストレート勝ちを収めた。 3番では、平野美宇(木下グループ)と陳幸同(チェンシントン・中国)が対戦。第1ゲームは平野が安定した両ハンドで10-6とリードするも10-9まで追いつかれる。しかし、タイムアウトを挟み、最後は平野が回転量の多いフォアドライブで相手のオーバーミスを誘い11-9で先取する。 第2、第3ゲームはデュースまでもつれるも、第2ゲームは陳幸同、第3ゲームは平野が奪う。第4ゲームは平野が気迫のこもったプレーで11-4で奪い、ゲームカウント3-1で勝利。マッチカウント2-1で日本が勝利まであと1勝とする。 4番では、張本美和(木下グループ)と孫頴莎(スンイーシャ・中国)が対戦。第1、第2ゲームはラリー戦で上回った孫頴莎が連取し、勝利に王手をかける。しかし、第3ゲーム以降、張本は冷静なプレーで徐々に孫頴莎からリードを広げ、11-8、11-7、11-6と驚異の3ゲーム連取で大逆転。張本が孫頴莎から初勝利をあげ、日本がマッチカウント3-1で勝利。見事、金メダルを獲得した。 なお、アジア選手権での女子団体金メダルは2021年のドーハ大会以来となるが、同大会では中国代表が出場していなかったこともあり、中国代表を破っての金メダル獲得は1974年横浜大会以来50年ぶりの快挙となった。
ITTFアジア選手権 女子団体決勝
<〇日本 3-1 中国> 〇張本美和(木下グループ)3-2 王藝迪(ワンイーディ) 7-11/11-7/11-6/8-11/11-9 伊藤美誠(スターツ)0-3 孫頴莎(スンイーシャ)〇 10-12/6-11/5-11 〇平野美宇(木下グループ)3-1 陳幸同(チェンシントン) 11-9/10-12/12-10/11-4 〇張本美和(木下グループ)3-2 孫頴莎(スンイーシャ) 9-11/6-11/11-8/11-7/11-6
ラリーズ編集部