【全国高校サッカー選手権】仲間との絆を力にして全国に挑む!広島国際学院高校
広島テレビ放送
全国高校サッカー選手権がいよいよ12月28日開幕します。広島県代表は広島国際学院高校。仲間との絆を力にして全国大会に挑む姿を有田優理香アナウンサーが密着取材しました。 ■実況 「ゴール前チャンスになるか。ヘディング詰めていきました。先制点は広島国際学院高校!」 粘り強い守備を武器に県大会を無失点で勝ち上がった広島国際学院高校。去年の初優勝に続き2度目の頂点に立ちました。部員たちを奮い立たせたのが副キャプテンの松本遼飛選手の存在です。チームの中心選手ながら決勝のピッチには立てませんでした。県大会直前に右足を疲労骨折。手術を伴い、復帰には2か月かかると診断されました。 ■有田優理香 「どういう状況でケガをした?」 ■松本遼飛選手 「骨が折れたときはポキッという音がしてそのときは歩けなくて試合に出られない悔しさが1番大きかった。」 それでも松本選手は県大会中も毎日練習に顔を出しチームのサポートを続けました。そんな姿を見て、イレブンは毎試合松本選手のユニホームを掲げて臨みました。 ■上野陽光主将 「彼がもう1度プレーできるそういう試合を作ってそういう舞台を作りたいと思って」 ■松本遼飛選手 「試合に出られていないが一緒に戦っている気持ちになれるというか、チームの一員なんだなということを改めて感じた。自分の励みにもなるし自分も早く復帰してやろうという気持ちになりました」 全国への切符をつかんだおよそ2週間後…。松本選手は復帰に向けてリハビリに励んでいました。 ■松本遼飛選手 「ケガをしたときは悔しかったが、みんなが結果を出してくれたのでそれはうれしい」 「広島県ナンバーワンのセンターバック」 ■弘下歩夢選手 「すごいな!」 心の支えとなった仲間の存在。松本選手の周りはいつも笑いが絶えません。ともに副キャプテンを務める山本まさお選手は「親友」です。 ■有田優理香 「仲良くなるきっかけはあった?」 ■山本まさお選手 「覚えていない。いつの間にか2人」 ■松本遼飛選手 「気づいたら2人組の練習をしていた」 ■山本まさお選手 「気づいたらずっと一緒にいた」 ■松本×山本 「あーん。」「おいしい!」 全国大会まで1か月。松本選手の姿は病院にありました。 ■山本整形外科病院・伊東祥介院長 「骨は完全にくっついていてしっかり治っているので試合に出ても大丈夫。12月末の全国大会には間に合うと思うので調整して頑張ってください」 ■有田優理香 「診断結果を聞いてどう?」 ■松本遼飛選手 「安心したというか、またみんなと一緒にサッカーできるんだなという思い。遅れた分取り返したい思いが強くなった。」 その4日後…全国大会の登録メンバー30人が発表されました。ケガから復帰の松本選手もメンバーに選ばれました。 ■谷崎元樹監督 「彼がチームを、弱い時もしんどいときもずっと引っ張ってくれた存在。そういう姿を見て他の選手達も頑張らないといけないと思ったのではないか」 トップチームにも復帰。親友・山本まさお選手との2人組のトレーニングも再開です。仲間との練習に自然と笑みがこぼれます。 ■松本遼飛選手 「久しぶりにみんなとサッカーができたので、ひとりでやるよりも明らかにやっていて楽しい」 全国大会の2週間前。調整も大詰めです。この日はサンフレッチェ広島ユースとの練習試合。チームは堅い守りで無失点に抑えます。 すると後半18分。松本選手がおよそ3か月ぶりの実戦へ。中盤で持ち味の粘り強さを発揮。相手と交錯し出血するアクシデントもありましたが、手ごたえを感じた時間でした。 ■松本遼飛選手 「切り替えのところは意識していたのでボールを奪った後の切り替え、もっと上げていきたい。試合から離れていた分みんなに負けているなというか差があると思ったので練習で突き詰めていきたい」 ■山本まさお選手 「(松本)遼飛が戻ってきたのはうれしいというのもあるし、しっかりとした声かけもしてくれるので、遼飛がいるからこそ前からの守備ができるのでそこが遼飛のいいところ」 そして、12月27日…。全国大会が行われる東京へ出発しました。 ■有田優理香 「傷はどう?」 ■松本遼飛 「もうばっちり治ったので大丈夫です。チームのみんなに感謝しないといけない。 サッカーができることは当たり前じゃないので自分たちのプレーを見せることができたら」 仲間とともに全力で挑む集大成の大舞台。広島国際学院の初戦は12月29日、静岡学園と対戦します。 【2024年12月27日放送】