【日本ダービー】逆転候補として坂本記者は皐月賞4着馬、ヤマタケ記者はラストダービーに挑む音無厩舎に注目
◆第91回日本ダービー・G1(5月26日、東京競馬場・芝2400メートル) 第91回日本ダービー・G1(26日、東京)で、「考察」は東西POG担当2人による特別版。プロローグ編で坂本達洋記者はアーバンシック、ヤマタケ(山本武志)記者はサンライズジパングに注目した。 【データで見る】アーバンシックの血統、戦績 ヤマタケ(以下、ヤ)「我々POG担当にとっても、ダービーは1年の総決算です」 坂本(以下、坂)「僕たちもここで頂点に立つ馬を探すため、1年取材しています」 ヤ「俺はダービーといえば、真っ先に14年を思い出すよ。橋口弘次郎調教師がワンアンドオンリーでついに勝った。競馬の祭典に並々ならぬ執念を燃やしていたトレーナーの悲願成就は、現地で胸が震えたなぁ」 坂「僕は競馬担当になって1年目の17年です。藤沢和雄調教師がレイデオロでダービー初制覇を成し遂げました」 ヤ「その年は現地に行ってたよ、1番人気のアドミラブルを追いかけて。3着に敗れた後の音無調教師の落胆ぶりは今も覚えている。悲願という言葉が使われるのはダービーぐらい。関係者の思い入れが違う」 坂「実は予想も◎スワーヴリチャードが2着で的中しました。庄野調教師が『左回りでこそと思っている』と自信を持っていたからです。東京替わりが追い風になる馬は多いですよね」 ヤ「今年はジャスティンミラノじゃないの、それ。皐月賞前に友道調教師から『中山がどうかな』と何度聞いたことか…」 坂「僕は戸崎騎手に『跳びが大きくて、広いコース向き』と聞きましたよ。だけど、レコードV。能力の違いに脱帽するしかありませんよね」 ヤ「今年は堅い?」 坂「らしくないですね。僕は皐月賞4着のアーバンシックを逆転候補に挙げたい。エンジンがかかるのが遅いタイプで、武井調教師は『もともと東京の舞台がいいと思っていた』ときっぱり。前走から1か月半の間に、かなり成長しているみたいですよ」 ヤ「栗東からはサンライズジパングを挙げとくよ。皐月賞は中間に報知杯弥生賞を回避するアクシデントがあった。前走時と出来は雲泥の差。先週のCWコースでの動きが抜群だった。何より、音無師はあの17年以来の出走。来年2月末に定年引退で、今回がラストダービーなんだ」 坂「ダービーにはドラマがありますからね」 ヤ「坂本さん、国枝調教師の悲願は?」 坂「まだ1週間は始まったばかり。明日以降に取り上げます!」
報知新聞社