じつは、「M&Aは結婚と同じ」…意外と知らない買収の裏側を大公開! 理想の会社探しには「マッチングサイト」が重要だった…!
老後2000万円問題が叫ばれて久しい。しかし、生活水準を落としたくないのであれば「2000万円でも足りない」。政府の経済的支援を当てにすることもできない。現代日本ではサラリーマンであっても資産を形成することが求められている。そんな人は会社を買おう。もしあなたが一般的なサラリーマンならば、既に会社を経営するノウハウを自然と身に着けているのだ。 【漫画】刑務官が明かす…死刑囚が執行時に「アイマスク」を着用する衝撃の理由 本連載では、平凡なサラリーマンが会社を購入し成功した例を紹介しながら、具体的に「どうやって資本家として成功するのか」を『いますぐサラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』(三戸政和著)から一部抜粋して紹介する。 『いますぐサラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』連載第27回 『この4つに注意しないと「黒字倒産」のリスクも…飲食ビジネスで陥りがちな、意外すぎる「落とし穴」』より続く
実際の会社探しのやり方は?
スモールM&Aをしようと心に決めて、情報収集(会社探し)を始めたとします。 先に、「買い手市場」「いまが買い時」と書きましたが、マンションを買うように簡単に買えるわけではもちろんありません。 マンションの売り物件の情報は「レインズ」という業界団体のネットワークに登録する決まりになっており、買いたい人は、SUUMOやYahoo! 不動産を見れば日本中のすべての売り物件を見ることができるようになっています。 築年数、広さ、間取り、設備、売買価格、月々の支出(管理費・修繕積立金)など、判断に必要な情報がほぼすべて書かれており、比較検討が容易です。 会社の場合も、ネットで情報を探せる時代になりましたが、マンションほど整備されているわけではありません。
マッチングサイトでざっくりと探す
TRANBI、BATONZなどのM&Aマッチングサイトに掲載される会社数は日に日に増え、以前に比べてはるかに探しやすくなってはいます。しかし、情報は共有されていません。ですから、探す場合はいろいろなサイトを見たほうがよいでしょう。 また、都道府県ごとにある事業承継・引継ぎ支援センターを訪問し、自分の思いを伝え、情報を聞き出すこともお勧めです。 M&Aマッチングサイトに掲載されている情報や、事業承継・引継ぎ支援センターで最初に教えてもらえる情報は、売却希望の会社が特定されない「ノンネームシート」と呼ばれるものです。 これは、会社が特定されないよう限られたレベルの情報に留められています。事業の特徴や社員数、設備などの情報のほか、簡単な財務情報として、売上高、営業利益、純資産、有利子負債などのそれぞれの額が載っています。 案件の概要としては、株式譲渡など希望する買収方法(スキーム)が書いてあったり、「オーナー高齢のため」などという売却理由が示されていたりします。 希望価格は、金額が指定されていることもありますし、純資産+営業利益何年分という書き方もあります。ただ、社名は出ていませんし、所在地もざっくりとしています。