夫が亡くなり遺族年金「月11万円」で暮らす69歳の私。持ち家ですが生活はカツカツ…これまで専業主婦の私でもできる仕事はありますか?
夫が亡くなり、受給要件を満たしていると妻は遺族年金を受け取ることができますが、夫の職業や収入、子どもの有無などによって受給額は異なります。そのため「夫が亡くなったら年金だけで十分に生活できるだろうか」と心配する方もいるでしょう。 ▼65歳から70歳まで「月8万円」をアルバイトで稼ぐと、年金はどれだけ増える? 例えば、持ち家で暮らすものの遺族年金が月11万円で生活がカツカツだという69歳の女性の場合。これまで専業主婦で資格や経験がなくとも、生活のために収入を得たいと考えるかもしれません。 そこで今回は、遺族年金の支給状況や69歳で働いている人の割合について調べてみました。これまで専業主婦の69歳女性でも始められる仕事もご紹介しますので、参考にしてみてください。
遺族年金の支給状況
厚生労働省年金局数理課の「公的年金受給者に関する分析」によると、遺族年金受給者(妻)の平均年金月額は以下の通りです。 ・遺族基礎年金(子の加算額を含む):9万1532円 ・遺族厚生年金(遺族基礎年金を含む):8万4594円 遺族厚生年金のみ受給している妻の年齢別の割合は以下の通りです。 ・~39歳:0% ・40~49歳:0.4% ・50~59歳:2.9% ・60~64歳:3.5% ・65~74歳:19.8% ・75歳~:73.5% 遺族年金の受給額は、子どもの有無などによっても異なるため、実際に受け取れる金額をシミュレーションしておくことが大切です。 69歳で遺族年金を月11万円受け取っている場合、持ち家で暮らしていることは家賃の心配はなくなるものの、それでも生活に余裕を感じられないかもしれません。その場合は、パートなどで収入を得たいと考える方もいるでしょう。
69歳で働いている人はどれくらいいる?
69歳で年金を受け取りながら、仕事を続けている人もいます。厚生労働省の「年金制度基礎調査(老齢年金受給者実態調査)令和4年」を基に、年金を受給しながら就業している女性を年齢別にまとめると以下の通りです。 ・65~69歳:39.9% ・70~74歳:25.4% ・75~79歳:14.3% ・80~84歳:6.5% ・85~89歳:4.3% ・90歳以上:2.2% 同調査から、年金受給者の60代後半女性の約40%は仕事をしていることが分かります。65~69歳で就業している女性の就業理由と割合は以下の通りです。 ・生活にどうしても必要だから:47.1% ・生活の足しになるから:31.1% ・生きがい、社会参加、健康保持のため:14.3% ・その他:4.7% ・不詳:2.8% 年金だけでは生活が困難で、高齢になっても仕事を続けている人の割合が多いことが見て取れます。