<いざ!頂点へ・24センバツ報徳学園>選手紹介/8 /兵庫
◇プロの配球を研究 伊藤功真投手(2年) 昨年秋の地区大会前、大阪桐蔭との練習試合で八回に登板し、連打を浴びて6失点した。翌日以降の試合は開き直って臨み、締まった投球ができたが、大量失点の場面は頭から離れなかった。「調子が悪いわけじゃなかったのに、どこに投げても打たれた。実力差だ」。悔しさは、冬の厳しいトレーニングに向かう原動力になった。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 「楽だから」と捕手の言いなりだった配球も、同じ左腕で阪神タイガースの伊藤将司投手らプロ選手の投球をテレビで見て研究。時に捕手のサインに首を振るようにもなった。 前回センバツは、同級生3投手が登板するマウンドをスタンドから見守った。「自分も絶対あそこへ行く」。1年前の誓いを果たす日を心待ちにする。 (1)172センチ・70キロ(2)左・左(3)投手(4)香芝市立香芝北(奈良) ◇日々フォーム模索 星山豪汰投手(2年) 公式戦初登板が前回センバツの山梨学院との決勝戦だった。七回マウンドに上がった瞬間、足が震えたが、初球でストライクが入ると落ち着いた。2回を無安打で抑え「チームは負けたけど、すごくいい経験をさせてもらった」と振り返る。 遅いカーブで緩急使った投球が得意。中学までは内野手がメインで、長身でも「ゴロを捕るのは他のピッチャーよりうまいかも」とはにかむ。指導陣に「身体能力もセンスもエースを狙える素質がある」と言われたことを励みに、進化を目指してより良いフォームを模索している。 ウサギとモルモット、ハムスターのペット3匹を飼っている。餌をあげたり、横に寝転んで眺めたりしていると、練習の疲れが吹き飛んでいく。 (1)181センチ・78キロ(2)右・右(3)投手(4)報徳学園 ……………………………………………………………………………………………………… 【データの見方】(1)身長・体重(2)投・打(3)ポジション(4)出身中 〔神戸版〕