4日朝、神奈川・横須賀市で消防などに通報が相次ぎました。 内容は“異臭”に関するもので、消防車も出動したといいます。 近隣の住民は異臭について「硫黄みたいな…硫黄というかガス?ガスをひねった時のような臭い」と話していました。 神奈川県では、4年前から度々異臭騒ぎが起きていましたが、ここ最近は通報の数も減っていました。 地元の人が「久しぶりに感じた」という異臭。 消防に通報が寄せられたのは、4日午前9時ごろでした。 午後2時ごろ、異臭がしたという横須賀市の現場近くに行ってみると、臭いはしなかったものの、近くのこども園では臭いを感じやすい子どもたちを守るために、外遊びは控えるなどの対策が行われていました。 その臭いについて、近くに住む人たちは「家でガスが漏れるようなガス臭さ」「アスファルトのにおいによく似ていて、『道路の工事しているのかな』と思ったくらい」「授業中にガスの匂いがしてパニックになった、教室が」などと表現しました。 神奈川県によると、消防などに寄せられた異臭に関する通報は、4日だけで合計14件。 神奈川県では2020年にも、横須賀市を中心に異臭の報告が相次いでいました。 しかしその後、通報件数は減少。 2024年に入ってからは、横浜市で2件、横須賀市では1件もありませんでした。 4日に異臭が漂った横須賀市の現場でも、「最近なかったので…」「半年以上はたっていると思う」といった声が聞かれました。 一方、異臭ではなく、別の自然現象に対する不安の声も聞かれました。 「異臭があった後、お昼ぐらいに地震があって、関連性が怖いかな」と話す住民。 久しぶりに異臭の通報があってから3時間ほど経った正午過ぎ、千葉県を中心に最大震度4の地震が発生。 過去の異臭騒ぎの際にも、ネット上などで「地震の前触れ」「大地震の前兆では」といった憶測が広がりました。 しかし、神奈川県温泉地学研究所は「地震の前兆として、異臭が発生するという科学的根拠はありません」としています。 過去に通報のあった日数を見てみますと、2020年以降相次いでおり、2020年の10月には5日間、2021年は6日間、2022年は合わせて3日間通報があり、2023年は通報はありませんでした。 そして、採取したたい肥からはガソリンなどに含まれる物質が検出されましたが、原因の特定には至っていないということです。