「ルールなんで」校則を破って水を買った生徒にシゴキを与える60代顧問の異常性。熱中症アラートでもお構いなしの部活動に異議を唱える母の本音
夏になると始まる〇〇時間テレビ。そんな番組のなかで風物詩とされているのがマラソンだ。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。 この記事の他の画像を見る 「先日もフジテレビの番組内でマラソンが行われていました。日本テレビの番組でもマラソンが行われることが既に発表されています。風物詩的に扱われてきましたが、ここ数年の猛暑により、そのイベント自体に批判が相次いでいるようです」。 確かにこの酷暑で、走り切るのはプロであれ厳しいものがあるだろう。しかも走るのはプロではない。 「甲子園の試合開始3日間は、午前と午後の二部制で行われることが決定しています。ただ連日、テレビの天気予報では、不要な外出を控えるようにアナウンスをしています。それを思うと心配ですよね。調べてみるとマラソンの企画は1990年代に始まったもの。30年以上前の企画を未だ続ける必要性については、考える余地がありそうですね」。 企画自体を問題視する声も多い。今回は昔の価値観を未だ押し付けてくる部活動監督との戦いを経験したある母親に話を聞いた。 -----------------
山川礼子さん(仮名・46歳)は、中学生の息子を持つ母だ。 「地方都市の公立中学で、部活動にも比較的熱心な校風。息子は小学生まではあまり運動をしておりませんでしたが、中学生になり、柔道部に所属することを選びました」。 昭和の部活動といえば、水を飲ませないのは当たり前だったが、令和の今は、さすがにその常識はない。 「水は飲ませてくれるようですが、それでもこの暑いなかでの練習は不安ですよね。我々の時とは次元が違うといいますか…。へとへとになって帰ってきて、倒れるように寝てしまうことも倦怠感が抜けないなど、体調不良を訴える子が6月くらいから増えていたようです」。 その現状を危惧した礼子さんは道場に出向き、顧問に対策をお願いしたそう。 「顧問の先生は同意を示し、練習時間の短縮と休憩を増やすことを約束してくれましたが…」。 訪問して驚いたのは、道場の暑さだ。 「学校自体が古いので道場に冷房はなく、大型扇風機のみ。半地下になっているので余計暑いのかもしれません。入った瞬間、もわっとして、臭いもあるし、かなり不快でしたね」。 しかし、体育館や道場などは、断熱性能が確保されていないこともあり、冷暖房効果の悪さが指摘されている。このため、冷房をつける前に建て替えをすることも多いようだ。 「息子の中学は体育館、道場ともにまだ冷房がついていません。卒業までにはつかないでしょうね」。 伝えることは伝えたので、ひと安心していた矢先、事件が起こる。
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