ピアストリ、予選2番手も痛恨のペナルティ。マグヌッセンの妨害で、3グリッド降格|F1エミリア・ロマーニャGP
マクラーレンのオスカー・ピアストリは、F1第7戦エミリア・ロマーニャGPの予選でマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に肉薄する2番手となったが、3グリッド降格ペナルティを受けてしまった。 【リザルト】F1エミリア・ロマーニャGP 決勝グリッド ピアストリは予選Q1で、ケビン・マグヌッセン(ハース)のアタックをタンブレロで妨害する形となってしまった。結果として、マグヌッセンは18番手でQ1敗退。一方、彼のチームメイトであるニコ・ヒュルケンベルグはQ3に進出し10番手となっている。 ピアストリ曰く、ターン2手前のメインストレートが左にカーブしていたため、マグヌッセンが死角に入ってしまい、ミラーに映ったクルマは「1台もなかった」のだという。 レーススチュワードはピアストリに同情しながらも、手遅れになる前にドライバーにトラフィックの接近を警告するのがチームの義務だと判断した。 実際、2台の速度差は約140km/hもあり、マグヌッセンはその時点でわずか40~50mほどピアストリの後方にいた。そしてマグヌッセンがピアストリの真後ろに追いついたとき、ピアストリはシケインの真ん中にいたことになる。 スチュワードは、次のように付け加えている。 「さらに、マグヌッセンがターン19の立ち上がりから速いラップを刻んでいたことは明らかだった」 「スロー走行中のクルマのトラフィック・マネジメントは、特にQ1では、チームとドライバーのコンビネーションにとって非常に重要な部分だ。今回のケースでは、十分な警告がなかったことが”不必要な妨害”を引き起こしたとスチュワードは判断している」 マクラーレンのチーム代表であるアンドレア・ステラは、チームがもっとうまくコミュニケーションを取るべきだったことを認め、この決定を受け入れたと語った。 「スチュワードの評価と判断は尊重する」とステラ代表は答えた。 「我々はオペレーションを改善する必要がある。そして明日、今日失った順位を挽回したい」 ピアストリは、マクラーレンが前戦マイアミGPで投入したアップデートのフルパッケージを今回使えるようになったが、その進歩を確認できたことに満足していると語った。 「正直なところ、今週末はずっと満足しているよ」 「クルマが速くなることが分かっているパーツをクルマに装着することは、常に自信につながる」 「昨日のロングランはよかったと思う。でもかなり僅差だ。それが今シーズンのストーリーだと思うし、ここ数戦はみんなタイトだった」 「オーバーテイクはとても難しいけれど、楽観的でいられると思う」 ピアストリのペナルティにより、2番グリッドにはチームメイトのランド・ノリスが繰り上がり。フェラーリの2台もスターティンググリッドがひとつ上がることになる。
Filip Cleeren