今リーグ４ゴールの桐蔭横浜大ＦＷ笠井。２試合連続得点中と調子を上げている

　第98回関東大学サッカー1部リーグ（東京中日スポーツ後援）は19日に第18節（全22節）の6試合を行った。前節終了時点で8位の桐蔭横浜大は関東学院大金沢八景キャンパスグラウンドで関東学院大と対戦し、2―3で敗れた。順位は変わらなかったが、国士舘大に勝ち点で並ばれた。 　またも勝利にはつながらなかった。前半5分に先制ゴールをマークしたのは桐蔭横浜大のFW笠井佳祐（4年・関東第一）。右からのピンポイントのクロスボールにヘッドで合わせた。さらに後半17分には左足で追加点を挙げた。ところが、後半33分から同43分までに3失点し、そのまま敗戦。来季からの新潟加入が内定している22歳は、「（負けた）悔しさがすごく大きくて、（自身の2得点は）全然うれしくありません」と唇をかんだ。 　笠井は前節の国士舘大戦でも先制点を決めたが、その一戦も1―2で逆転負けを喫していた。 　「（国士舘大戦のあとに）4年生でミーティングをして、この同期たちと1試合でも長くやりたいと思いました。（迎えた）この試合（関東学院大戦）は同期のために全力で（プレーして勝つ）っていう気持ちが強かったんですけど…」 　現状で8位までのチームに対し、リーグ戦終了後に開催される全日本大学サッカー選手権大会（インカレ）の出場権が与えられる。現在8位の桐蔭横浜大。今季の戦いをリーグ戦で終演させないためにはもう負けられない。 　「（次のゲームから）4連勝して、インカレに行きたいなっていう風に思います」 　桐蔭横浜大は2022年度のインカレで初の日本一に輝いた。当時2年生だった笠井は決勝の新潟医療福祉大戦（3―2）で2―2に追いつく貴重な同点弾を記録し、優勝に貢献した。しかし、昨年度はリーグ戦で沈み、インカレの舞台に立つことさえできなかった。 　「あそこ（インカレ制覇）まで連れていってくれたのは（当時の）4年生なので、（今回は）自分たちの力で優勝したいです。最後は最高の同期たちと笑って終わりたいなという気持ちしかありません。桐蔭への恩返しもできたらいいですね」 　高3時に7戦連発の経験があるという背番号7は、「ゴール、ゴールっていう意識はしていないですけど、（FWとして）チームに貢献するためにはやっぱりゴールだと思います。あと4試合、ずっと点を取りたいです」と、言葉に力を込めた。まずは次節の駒大戦に全力を注ぐ