奈良、陸自駐屯地の配置を要望 4年ぶり、唯一存在せず
奈良県の山下真知事は19日、陸上自衛隊の駐屯地配置を求める要望書を国に提出したと明らかにした。災害時の対応迅速化が狙い。奈良県は都道府県で唯一陸自の駐屯地がない。国への要望は2020年以来約4年ぶり。 要望書は14日、木原稔防衛相に提出した。誘致を巡っては、荒井正吾前知事時代の07年から五條市を誘致先として継続的に国へ要望していた。荒井前知事は18年、予定地に2千m級の滑走路を持つ防災拠点の設置を表明、20年以降は要望をやめていた。 山下知事は記者会見で、陸自駐屯地の誘致先は未定で最終的には国が決めるとし「駐屯地があれば災害時に迅速に部隊を展開できるメリットがある」と話した。