赤崎暁

　◆パリ五輪　男子マラソン（10日、パリ市庁舎前～アンバリッド　42・195キロ） ■泣き笑いキュートなポーズを決める早田ひな【写真】 　大会も終盤を迎えて、男子マラソンが15時にスタートする。 　日本勢は昨年の代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ（MGC）」1位の小山直城（ホンダ）、2位の赤崎暁（九電工）＝熊本県大津町出身、東京五輪6位の大迫傑（ナイキ）が出場する。 　風光明媚な花の都のイメージとは異なる五輪史上最難関のコースが勝負の舞台だ。ベルサイユ宮殿で折り返して、エッフェル塔を見ながらゴールを目指すが起伏が極めて激しい。特徴は最大156メートルの高低差だ。また路面の多くは石畳で、欧州らしいコースながら走りづらさもある。 　パリ市庁舎をスタート。序盤は平たんだが15キロ手前に最初の難所が待ち受ける。全体的に上りの部分が約6キロ続くが、下りも小刻みに含まれるなど脚への負担は大きくなりそうだ。 　ベルサイユ宮殿で折り返し。再び市街地に向かうが、30キロ手前も厳しい箇所だ。激しい斜度の上り坂がありカーブもある。その後は下りとなるため、巧みなペースチェンジが求められる。終盤はエッフェル塔を通ってアンバリッド（廃兵院）前にゴールする。 　マラソンは第1回アテネ五輪から実施され、当初は約40キロ。1908年ロンドン五輪より42・195キロ。日本は36年ベルリン五輪で当時日本の植民地だった朝鮮半島出身の孫基禎が優勝した。84年ロサンゼルス五輪から採用された女子では2000年シドニー五輪で高橋尚子、04年アテネ五輪で野口みずきと日本勢が連覇している。 【#OTTOパリ五輪情報】