即戦力!? Jリーグに呼びたいフリーの名手6人。まだまだ募集中。日本で暴れてほしい実力者たち
FW:カルロス・ベラ(メキシコ) 生年月日:1989年3月1日(34歳) 前所属:ロサンゼルスFC(アメリカ) 昨季リーグ成績:34試合9得点12アシスト 今オフに注目を集めているのが、昨季までロサンゼルスFCで主将を務めていた元メキシコ代表FWカルロス・ベラの去就である。ロサンゼルスFCとの再契約やヨーロッパへの帰還、母国メキシコや中東のクラブへの移籍など、多くの噂が飛び交っている。 2005年に行われたU-17ワールドカップで得点王に輝いた“神童”は、同年11月に名門アーセナルと契約した。アーセン・ヴェンゲル監督が率いるチームでは主力に定着できなかったが、2011年夏に加入したレアル・ソシエダでは絶対的なエースとして大活躍。個人としては3シーズンで2桁ゴールを達成し、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得にも大きく貢献した。 2018年にMLSへと参入したロサンゼルスFCでは、クラブ史上初の特別指定選手として契約すると、2年目の2019シーズンは31試合で34ゴールを決めて得点王に輝いた。契約満了となった昨季までの5年間で188試合93ゴールという異次元のペースで得点を重ねて、3つのトロフィーを獲得するなど、クラブのレジェンドとしてチームを去った。 昨季限りでロサンゼルスFCを離れたベラだが、クラブとしては今季も契約することを望んでいるようだ。ただ、34歳で迎えた昨季もMLSで全試合に出場して9得点12アシストを記録した点取り屋の需要は世界中のクラブからある。よりお金のあるリーグからの関心が強いため、Jリーグクラブとしては契約することが容易ではないだろうが、その得点力が魅力であることは間違いない。
DF:ダルベルト(ブラジル) 生年月日:1993年9月8日(30歳) 前所属:インテルナシオナル(ブラジル) 昨季リーグ成績:9試合0得点0アシスト かつてインテルでプレーした長友佑都(現FC東京)がポジション争いを繰り広げた若手SBを覚えているだろうか。当時23歳だったダルベルトは、現在無所属となっている。 ダルベルトは2017年夏に2100万ユーロ(約29.4億円)の移籍金でニースからインテルへと完全移籍した。この金額的にもクラブは彼を主力選手として計算していたが、長友とダニーロ・ダンブロージオとのポジション争いに勝てず、翌シーズンはクワドォー・アサモアの加入によってさらに立場が厳しくなった。 インテルで早々に構想外となったダルベルトだが、ローン移籍先ではまずまずの結果を残している。2019/20シーズンにプレーしたフィオレンティーナと2021/22シーズンにプレーしたカリアリでは不動のスタメンに定着。特にフィオレンティーナでは1シーズンで8アシストを記録するなど、彼のキャリアで最も成功したシーズンを送った。 しかし、彼のキャリアを狂わせてしまったのが、2022/23シーズン開幕前の大怪我である。個人トレーニング中に膝の前十字靭帯を損傷してしまい、そのまま同シーズンは全休に。そして契約満了でインテルを退団した。契約最終シーズンにアピールの機会を失ったダルベルトは、2023年9月に母国ブラジルのインテルナシオナルと契約をしたが、半年のみで退団という形に。これからキャリアの再起を目指す30歳の左SBにオファーを出すクラブは現れるのだろうか。