U-23日本代表戦でカタール代表GKにレッドカードが提示された場面　撮影：中地拓也

　現地時間の4月25日、U―23サッカー日本代表はパリ五輪最終予選を兼ねたU―23アジアカップの準々決勝に挑んだ。この試合での退場場面が話題になっている ■【画像】「足裏腹キックはあかんすよ…」と話題の、U23日本代表FW細谷真大へのカタールGKの退場キック場面■ 　グループステージを2勝1敗で終えてグループBを2位で勝ち上がった大岩ジャパン。第3戦目の韓国戦では勝利を欲して臨んでおり、そこで喫した敗戦が空気を重くしていた。というのも、韓国に敗れて2位通過となった場合の対戦相手はカタール。開催国であるがゆえに圧倒的な雰囲気をスタジアムで作り出すほか、“中東の笛”への警戒の声も出ていたからだ。 　しかし、実際にカタールと対戦した日本に、その笛が味方した。前半38分に松木玖生が敵陣で相手ゴール前目掛けて大きく蹴ったボールに細谷真大が反応。相手ペナルティエリア手前でコントロールしようとする。しかし、それより先に反応したのが相手GKで、ペナルティエリアの外まで出ると大きくジャンプをして頭でそのボールをはね返す。 　しかし、直後に細谷がピッチに倒れこむと、VARが介入。オンフィールドレビューを実施したうえで主審の判定は、カタールのGKの退場というものだった。GKユーセフ・アブドゥラーがヘディングする際、右足で細谷の腹部を蹴ってしまっていたためだ。

■賛否両論の声

　ただし、このレッドカードの場面は議論を呼ぶものとなった。「たまたまでは?」「キーパーの飛び蹴りはわざとではないね　レッドカードはかわいそう」「カタールはキーパーのレッドカードが「不運」という言葉では不十分なくらいだったな」といった声が見られるように、ジャンプをした際のどうしようもない動作だったと見る意見もあるからだ。 　一方で、足裏が細谷の腹部を蹴っていることは事実で、「カタールGKさんレッドカード　足裏腹キックはあかんすよ…」「相手のお腹に入るのは危険でレッドカードだと思う」「カタールの飛び蹴り　これダメでしょ!」と、主審の判断を妥当とする声も多く見られた。 　この判定後、SNS上では「飛び蹴り」がトレンド入りするほどに注目を浴びている。 　一人少なくなったカタールだったが、その後、得点を奪って2-1として日本をリードする展開に。ハーフタイムに一人選手を替えるなど、日本代表も懸命のプレーを見せたことで、後半22分に同点に。そのまま延長に入ると、延長の前後半に日本が1点ずつを奪って最終的には4-2で勝利している。