「インフルにかかる人・かからない人の違いは?」「医師はどう予防?」インフルエンザの疑問を専門家に聞く【ひるおび】
小林寅喆教授: 3、4か月ぐらいから緩やかに落ちていきますので、インフルエンザの1シーズンは基本的には乗り越えられるだろうと。ですから、1と0という関係じゃなくて、どれぐらい残っているかによって防御効果を発揮するかを考えます。 ■Q.来週末に大学共通テスト 勉強する環境はどうすればいい? ◆室温は20℃以上 ◆ひざ掛けなどで体を冷やさない工夫をする ◆加湿器などで湿度を50%以上にする ◆こまめな水分補給をする ◆あめなどでのどを潤す 教育アドバイザー 清水章弘: 換気はどうですか? 小林寅喆教授: 基本的には風邪、コロナ、呼吸器疾患全て、やはり換気は非常に重要ですので、ある程度の時間をあけて空気を入れ替えてまた暖かくして湿度を保つ。これは基本ですね。 田代和馬院長: やはり加湿をして、空気中のウイルス飛沫、ウイルスの塊に水分を含ませて重くして下に落とすとか、あるいは換気して外に流す。そうしたこまめな基本的な対策が受験生を守り、本番で十分実力を発揮していただくことにつながると思います。 田代和馬院長に学校での感染対策を聞きました。 ◆ワクチンの接種率を上げる ◆休み時間に換気をする ◆人混みではマスクを着用する ◆体調が悪いときは無理して学校に行かない ◆食事前・トイレの後は石鹸を使って手を洗う ◆給食やお弁当は間隔を空けて食べる 田代和馬院長: 一番重要なのは私はワクチンの接種率だと思っています。 やはり集団でインフルエンザが一番広がりやすいので、そこでの集団免疫を高めておけば感染拡大を防ぐのに効果的ですし、それこそお弁当の時間にわざわざ前を向いて食べる必要性も低くなっていくと思います。 発症を予防する効果ももちろんありますけど、重症化を予防したり感染拡大を抑える、そういった効果まで含めて行うのがワクチンですので。 恵俊彰: 今からでも間に合うんですか? 田代和馬院長: (免疫ができるまで)2週間ぐらいかかると言われています。 まだまだ流行る時期だと思いますので、今からでも打っていない方は打たれてもいいのかなと思います。
小林寅喆教授: 論文で、ウイルスはやっぱり高温多湿で早く死んでいくというデータがきちんと出ていますので、温度を上げながら湿度を高くするということが非常に重要なポイントです。 今おっしゃったように、ワクチンを打って、あとは環境を整えて乗り越えていくことがやはり大事な点だと思います。 (ひるおび 2025年1月9日放送より) ========== <プロフィール> 小林寅喆(いんてつ)氏 東邦大学看護学部看護学科 感染制御学教授 細菌・ウイルスなどの感染症予防・制御を研究 田代和馬氏 ひなた在宅クリニック山王 院長 在宅医療と新型コロナの診療を担う
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