「比例復活」とは?小選挙区で落選しても当選する仕組みを解説!【衆院選2024】
比例復活の指標となるのは「惜敗率」
比例復活を知るうえで欠かせないのが「惜敗率」と呼ばれる指標です。これは小選挙区選挙において、当選者の得票数の何%を獲得したかを示すもので、以下の計算式で求められます。 惜敗率(%)=落選者の得票数÷当選者の得票数×100 比例代表は政党が作成した候補者名簿の上から順番に当選する制度です。重複立候補の場合、同一順位に複数の立候補者を登載することができます。同一順位の場合、惜敗率の高い方から当選が決まるため、当落を決める重要な指標となるのです。 このように、比例復活は小選挙区で敗北しても、比例代表で当選できるチャンスがある制度です。小選挙区で敗北しても逆転勝利をする様子から、敗者復活戦と呼ばれることもあります。
無所属の候補者は比例復活ができない!
比例代表選挙では、有権者は政党に投票します。そのため、当選するためには政党等の候補者名簿に名を連ねることが必須です。 政党の公認を受けていない、あるいはそもそも政党に所属していない無所属の候補者は比例代表に立候補できず、比例復活もできません。小選挙区で敗れれば直ちに落選が決定するため、厳しい戦いを強いられることになります。また、党内分裂が起きている場合、比例復活を賭けて公認争いが激化することもあります。
まとめ:比例復活は衆院選だけの制度
10月27日に行われる衆院選の「比例復活」について解説しました。 衆院選の「比例復活」のポイントは以下のとおりです。 小選挙区で落選した候補者が比例代表で当選することが「比例復活」 同じ地域のブロックでの重複立候補が必須 小選挙区での惜敗率が勝敗の分かれ目になることがある (執筆協力:夏森アキラ)