美浦Ｗの３頭併せで集中力を保ち、力強い走りを披露したマスカレードボール（中央）＝撮影・佐々木彰尚

　「ホープフルＳ・Ｇ１」（２８日、中山） 　関東勢で最後に登場したのが、無傷の２連勝でアイビーＳを制したマスカレードボール。閉門間際の２５日午前１０時５１分。厩舎所属の嶋田（レースは戸崎圭）が騎乗し、美浦Ｗで３頭併せを行った。先行するオーキッドロマンス（３歳オープン）と、最後方を行くスピリットガイド（３歳２勝クラス）の間で折り合いはピタリ。楽な手応えでスムーズに加速し、しまい重点に６Ｆ８４秒７－３８秒１－１１秒７をマークして前者と併入、後者に１馬身半先着した。 　動きを見守った手塚師は「１頭になるとふわふわするので、あえて３頭併せでプレッシャーをかけた。最後まで集中力を切らさずに走っていた」と内容を評価。１週前は若さをのぞかせていたが、「逆手前になってもすぐに戻していたし、直線は右から左へちゃんと変えていた。先週の修正はできていた」と確かな成長を感じたようだ。 　感触を確かめた嶋田も「先々週に乗せてもらった時よりも上がっていますね。追い切りはうまくいったので、あとは競馬で気持ちが乗ってくれたら」とエール。２週連続Ｇ１制覇を目指す戸崎圭にバトンを託した。