吉岡秀隆“悠作”の断筆宣言が招いた深堀家崩壊の危機<コタツがない家>
小池栄子主演の水曜ドラマ「コタツがない家」(毎週水曜夜10:00-11:00、日本テレビ系/Huluにて配信)の第7話「下僕の逆襲」が11月29日に放送された。本作は、小池演じる会社社長兼カリスマウエディングプランナーの深堀万里江が、夫・息子・父親というダメ男を養う“笑って泣けるネオ・ホームコメディー”。悠作(吉岡秀隆)が漫画家を辞めると宣言。そのことが深堀家の崩壊を招くことに。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】和菓子店で働く順基(作間龍斗) ■ダメ男たちのせいで万里江は家でも大黒柱にならざるを得ない状況に 主人公・万里江は、”彼女に頼めば離婚しない”と称される伝説のウエディングプランナー。多忙な中、取材を受けたりもしていて、業界での注目度も高く引っ張りだこ。仕事を生き甲斐にしているが、家族に負い目を感じてもいる。というのも、夫・悠作は廃業寸前の売れない漫画家(ペンネームはフカボリ遊策)で、いつも家の中でゲームをしたり、グダグダ過ごしているだけ。 廃業寸前の売れない漫画家の夫・深堀悠作を演じるのは吉岡秀隆。また、アイドルを夢見るもオーディションに脱落し進路に迷う息子・深堀順基役に、民放ゴールデン・プライム帯連続ドラマ初出演となる作間龍斗(HiHi Jets)が配役。そして、熟年離婚で一人になり万里江に引き取られる父親・山神達男を小林薫が演じる。 さらに、悠作と一緒に再び一発当てたいという野望を持つ編集者・土門幸平を北村一輝、万里江の部下であり良き相談相手だが自身の結婚には悩むウエディングプランナー・八塚志織をホラン千秋、万里江の母で達男と熟年離婚し楽しい独身を謳歌する貝田清美を高橋惠子が演じている。 また、万里江に憧れ結婚式を万里江に依頼すると決めていた新婦・酒井ひかる役に富田望生、万里江の会社「フェリシュラン」で働くウエディングプランナー・師島澄彦役にオクラホマ・河野真也、同じく「フェリシュラン」で働くアシスタント・首藤凛奈役に石川萌香が配役。 そして、順基と同じ私立高校に通うクラスメート・原木田れいら役に平澤宏々路、志織と同棲する徳丸康彦役に中川大輔、「フェリシュラン」の近くでキッチンカー「ブロンソン」を営み万里江の心の拠り所となる主婦・霞田和恵役に、ドラマ初出演の野々村友紀子が抜てきされている。 ■駆け落ちした父・達男があっという間に帰還 スナックのママと駆け落ちした達男(小林)だったが、あっという間に深堀家に帰ってきた。“老後”の考えの相違が原因で捨てられてしまったようだ。 「このたび、お騒がせして誠に申し訳ございません。可及的速やかにバイトを再開し、皆様にご迷惑をかけないよう節度ある行動を心がけ、これまで散々無礼を働いた悠作さんには金輪際横柄な態度を取らないことをここに約束します」 これまでとは打って変わって、卑屈なほど低姿勢でお願いする達男に、悠作は「本当かなぁ?」と疑いの目を向けるが、「ここまで言われたら断りづらいですよね」と、再び同居することを許した。 しかし、これが深堀家に最大の危機が訪れるきっかけに。 ■悠作が漫画家を辞めることを決断 深堀家に舞い戻ってきた達男は、孫の順基にまで敬語を使うほど低姿勢で謙虚に過ごしている。 達男が戻ってきたことを知った編集の土門は、悠作が新作に手を付けられると喜んで深堀家を訪ねてくるが、「かつてのお父さんはいません。引け目を感じているのか、俺にめちゃくちゃ優しいんです。だから昔のように小競り合いやストレスが全くない。漫画のネタにはならないんです」と、悠作は新作が描けないと話す。 土門は何とか悠作に描いてもらおうとするが、「俺には土門さんの趣向が分からない。ピンと来ない。今回に限ってはズレてるというか」とハネつける。 その言葉が土門の逆鱗に触れた。「本当に描いても面白くならないと思ってるのか、ただ面倒くさいから描きたくないと思ってるのか、描きたくても描けないのか」と悠作を問いただすが、「全部違うんじゃないですか」という返答に、「もう来ないから安心しろよ。無理やり描かせようとして悪かったな」と冷静な口調で返し、土門は深堀家を後にした。 その晩、悠作は万里江たちに「もう漫画家辞めようと思ってさ」と伝えた。「土門さんにも見捨てられたみたいだし、ここが潮時かな」と“ツラくなってきた”と明かし、「辞めることにいっぺんの悔いなし!」と声高に宣言。 ■謙虚に過ごしていた達男が悠作に“離婚”を提言 達男は「たまには外で一杯呑むなんていかがですか?」と、万里江と順基の2人が不在の晩に、悠作を呑みに誘った。 達男は、近所の焼き鳥店のカウンターで悠作と肩を並べて呑みながら、同居を始めてから娘・万里江にいろいろ世話になっていると話し、「たまには父親らしいことをしてやりたいと思って、悠作くんにここに来てもらったんだよ。娘と離婚してやってくれないか」と提言。 「娘には幸せになってもらいたいんだ。もうこれ以上、娘を悲しませるのは勘弁してほしいんだ」と、穏やかな口調ながら、反論できないくらいの重さが感じられる言葉だった。 「これまでの恩返しだと思って、君のほうから離婚してやってくれないか」 まさしく、敬語を使って低姿勢になっていた“下僕の復讐”が始まった。返す言葉もない悠作に、このピンチを乗り越えることはできるのだろうか。次の展開が気になる。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部