100円の壁 生産コストが上昇しても値上げが難しい納豆
khb東日本放送
スーパーなどで低価格で並び食卓には欠かせない納豆ですが、値上げが難しい現状があります。
納豆メーカー大手のタカノフーズは、原材料の大豆や物流費、人件費などの高騰を理由に、おかめ納豆全商品の出荷価格を10月から12%以上値上げします。 買い物客「前は100円もしなかったと思うので、少しずつ高くなっている」「高いかなと思うけども、毎日食べるから買わないわけにいかない」 ウジエスーパー食品バイヤー佐藤栄一さん「値上げはちょっと厳しいかな。安価で買える商品が無くなってきているのが現状」 納豆はなぜ低価格で販売されてきたのでしょうか。宮城県栗原市の製造販売会社、川口納豆の門傳英慈社長が指摘するのは納豆業界にある100円の壁です。 門傳英慈社長「ワンコインで買えることはお客様にとっては非常に魅力だと思いますし、一番多く売れる価格帯。メーカーとお客様との妥協点がその辺にはあるのかなと思っている」 全国納豆協同組合連合会の調査では、消費者が最も重視するのは価格で62.4%、大粒や小粒などの種類が40.8%、日付の新しさが37.5%と続きます。 川口納豆では2023年6月に10%から20%の値上げを実施し、すべての取引先が値上げに応じたものの一時は取引量を半分にする小売業者もありました。 門傳英慈社長「包装資材、ペットボトル、紙、運賃等がいまだに上昇しているので、年度内または年明けくらいにはもしかするとまた値上げせざるを得ない状況。ギブアップすることなく、ネバーギブアップで頑張ってまいります」
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