【社会人野球】ヤマハが延長10回逆転サヨナラで6年連続全国切符…都市対抗野球東海地区2次予選
◆社会人野球◇都市対抗東海地区2次予選 ▽第1代表決定戦 ヤマハ4-3三菱自動車岡崎=延長10回タイブレーク=(5日・岡崎レッドダイヤモンドスタジアム) ヤマハが三菱自動車岡崎に延長10回タイブレークの末、4―3で逆転サヨナラ勝ち。今季就任した申原直樹監督(44)の下、ベテランと若手が躍動するチーム一丸野球で、第1代表として6年連続45回目の都市対抗本大会(7月19日から12日間、東京ドーム)出場を決めた。 **** ヤマハは2―3とリードを許して迎えた延長10回1死二、三塁、網谷圭将右翼手(26)がフルカウントから7球目にきた内角直球を打ち返す。前進守備の遊撃手が後逸し、打球が中前へと転がる間に一気に2者が生還しサヨナラ。ベンチからナインが雄たけびを上げながら飛び出した。 表彰後、申原監督は胴上げされ宙を舞う。接戦を制し、「こういう試合を勝ち切れるようになり、チーム状態が上がっていると感じる」。優勝して日本選手権出場を決めた5月のJABA東北大会を含めて5大会で若手を多く起用。ベテランとの融合に磨きをかけてきた。 この日スタメン入りするなど今大会全4試合に出場した西村進之介外野手(23)は大卒1年目。10回に左翼から中堅に回り、1失点後の2死二塁の追加点を与えたくない場面で、中前打での二塁走者の本塁生還を強肩で阻止し「チームの力になれてよかった」。指揮官も「西村は試合に出るにつれて慣れてきている。たくましい」と褒めた。 その一方で投手陣ではベテラン勢が引っ張った。先発した34歳左腕の九谷青孝が5回無失点。6回からは4投手が継投。2番手の高卒3年目の沢山優介(20)が0回1/3で1失点するも、9回から5番手で登板した近藤卓也(29)が2回を自責0で踏ん張った。 “逆転サヨナラ打”を放った入社6年目の網谷は、指揮官がつくり出す雰囲気の良さを語る。「選手ファースト。試合中の場面でも、バントのサインが出る場面でも『行くところは行け』というサインを出してくれたり気持ち良くプレーさせてくれる」。昨年は準優勝だった都市対抗の本大会は7月に開幕する。「(申原監督は)就任1年目ですけど、しっかり都市対抗で優勝して、花を持たせたい」と奮い立った。 (伊藤 明日香) ヤマハ・佐藤廉投手(今大会2試合に先発し好投、優秀選手賞に輝いた)「受賞にとても驚いています。(チームのエースとして)本大会も初戦を務める気持ちで頑張りたい」
報知新聞社