「脳梗塞」と「熱中症」見分けるポイント…夏の脳梗塞 正しい見極め方
夏の脳梗塞を見極める!覚えておきたい「FAST」
脳梗塞を早期発見するポイントをご紹介します。 <脳梗塞チェック「FAST」> (1)F(FACE)=顔 鏡を見て「イー」と言います。この時口角が左右対称に上がっていない場合は要注意だそうです。 (2)A(ARM)=腕 目を閉じて手のひらを上にし、両腕を上げて10秒数えます。片方の手が下がったり、内側に傾いたりする場合は要注意だそうです。 (3)S(SPEECH)=ろれつ 「パタカ」と3回連続で言えるか確認してください。 <家族が普段の様子を把握している事が大切> 脳梗塞チェックで大切なのは、家族がお互いに普段の様子を把握しておく事だそうです。本人が気づかない小さな変化に家族が気づいて早期発見につながったケースもあるのだとか。熱中症の症状に加えてF(FACE)、A(ARM)、S(SPEECH)のチェックポイントが1つでも当てはまったら、至急病院を受診してください。
思い込みが運命を左右するFASTの「T」
「FAST」の"T"は「TIME(時間)」。脳梗塞の治療で最も大切なのは、発症から治療までの時間だそうです。 <正常性バイアスについて> 正常性バイアスとは「自分には命に関わるような事が起きない」と思い込む心理の事。先生によると、身体に異変を感じても正常性バイアスがかかって、少し休めば症状が改善すると思ってしまう事は結構あるそうです。 <悩んだ時は#7119に相談を> 脳梗塞経験者のお話では、ご家族が#7119に電話をかけてくれた事で、正常性バイアスが取り除かれ、早期に治療を受ける事ができたそうです。#7119(救急安心センター事業)は、救急車を呼ぶべきかどうかなど悩んだ時に専門家からアドバイスを受けられる電話相談窓口(※実施エリアは総務省消防庁のHPで確認できます)。お住まいの地域をご確認の上、ご相談ください。
脳梗塞の原因「血栓」はなぜできる?
<血栓はなぜできる?> 血管が傷つくと、それを修復するために血小板や赤血球などが集まりカサブタのようなものができるそうです。これが血栓。剥がれて脳の血管が詰まると脳梗塞になるのだとか。先生によると、高血圧・糖尿病の人やコレステロールが高い・よくお酒を飲む・喫煙習慣がある人は、血管が傷つきやすく血栓ができやすいそうです。 <特に夏は注意!脱水が引き金に> 先生によると、脱水になると血がドロドロになり血管が詰まりやすくなってしまうとの事。さらに、夏は症状の似ている熱中症も起こりやすい時期なので、特に注意が必要だそうです。