ダルビッシュ有、7回2安打無失点で200勝達成。現地メディアは「年代物のワインのようだ」と伝える。
サンディエゴのベテラン右腕が、またも零封の快投で節目の快挙に華を添えた。
パドレスのダルビッシュ有は現地5月19日(日本時間20日)、敵地トゥルーイストパークでのブレーブス戦に先発登板すると、7回2安打無失点、9奪三振1四球と、支配的なパフォーマンスを見せ、今季4勝目(1敗)を挙げると共に、日米通算200勝を達成した。
地元紙『サンディエゴ・ユニオン・トリビューン』は試合後、「ユウ・ダルビッシュが節目の勝利を手にする中、パドレスはブレーブスに圧勝」と題したレポート記事を掲載。
その冒頭で、「ユウ・ダルビッシュはカベルネ・ソーヴィニョンのように年齢を重ねているようで、2つ目のディケード(2つ目の10年間/10~19年間を指す)でピークに達している」と、選手としての熟成度を上げるなかで無双ピッチングを続ける右腕を年代物のワインに喩えた。
続けて記事では打撃好調の同僚、ジュリクソン・プロファーによる「年齢と経験を重ねるごとに、彼はどんどん良くなっているんだ」とのコメントを引用した上で、「日本人投手にとって神聖な節目に到達したダルビッシュは、少なくともこれまでにないほど良い投球をしている」と伝えた。
一方、現地局『CBSスポーツ』は電子版にダルビッシュの快投と、快挙達成を伝える記事を掲載。
その中で「37歳はこのところ好調の波に乗っており、これで彼は25イニング連続無失点とした」と、キャリアベストを更新しているダルビッシュの連続無失点イニングについて触れた上で、「連続無失点イニングは日本人投手としては史上最長」であることも伝えた。
この日のダルビッシュのパフォーマンスについて、「ダルビッシュにとってはお決まりとなっていることだが、彼は8球種と途方もないフルレパートリーを織り交ぜつつ、スライダーと速球のコンビネーションを軸に、野球界最高打線の1つをきりきり舞いさせた」と振り返った。
そして、「幅のある投球の組み合わせと球速の保持が、不惑に近付きながらも彼が成功し続けることを可能にしている」と論じた。
J SPORTS 編集部