伝説のセクシー女優が伝授する、上司が新入社員にしちゃ絶対ダメなこと。「それは立派なセクハラです!」
小室 そうですね。部長だとか、課長だとかの役職に関係なく、「人としてどうか?」が問われるということ。その人との関係性の把握・理解が必要ですね。 ――それができていないと、コミュニケーションのつもりが「セクハラ!」と言われる悲劇に襲われるわけですね。 小室 たったひと言、たったひとつの行動が致命傷になることがあります。だから、会社の中心にいる人たちは「指示と指導の境界線がなくなった」と困っています。本当は伝えなければいけないことを伝えられない。指導がハラスメントになってしまうから。お互いの信頼関係がないとそうなりますね。 ――相手の情報を知らないとコミュニケーションが取りにくいのも事実です。でも「出身はどこ?」は大丈夫ですか。 小室 微妙ですね。人によっては嫌がります。 ――「兄弟は何人いるの?」も。 小室 同じですね。 ――日本の社会や組織のあり方はあまり変わっていないのに、「NG行為」が増えているようにも思えます。 小室 今は、傷口に絆創膏を貼って、黴菌が入らないようにしている状態ですね。元のあり方が変わらない限り、セクハラ事案が発生し続ける可能性がありますね。 ――40歳以上の男性がハラスメントととらえられないようにするために必要なものは? 小室 「かわいげ」ですね。見た目がかわいくなくてもいいんです。かわいげさえあれば。かわいげがほしい。 ――かわいげですか? 小室 言葉がきつくないとか、清潔感があるというのはコミュニケーションを取るうえでの大前提。ハラスメント防止のためには、かわいげが必要なんです。 ――かわいげを表す数値はありません。「かわいげ3級」とか決まっていればいいですけど。 小室 そこが難しいところ。でも、まわりを見渡してみると、「なぜか許される人」っていませんか。自分がミスしたことをサラッと話せる人、失敗を笑いに変えられる人。 ――そんなかわいげがあると、何が変わりますか? 小室 かわいげがあって「なぜか許される人」はまわりから指摘されることが増えるんです。おかしなことをした時に「あれはマズいですよ」「言い方に気をつけないと」と言ってもらえる。 ――自分の行動や考えを修正するチャンスをもらえる?