法政大、夏場の充実走り込みで箱根路トップ5狙う…前回6区区間賞の武田和馬は往路へ
来年1月2、3日の第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=読売新聞社共催)に向け、選手たちの調整は最終段階に入った。東京・大手町の読売新聞社前から神奈川・芦ノ湖までの往復10区間、217・1キロをタスキでつなぐ21チームを紹介する。 第101回箱根駅伝エントリー選手一覧…1万mランキングもチェック
法政大は前回6位で、3大会連続のシード権を獲得。今季の出雲は9位に終わったが、坪田智夫監督は「1年間みっちり準備し、ミスがなければ勝負できるのは前回で証明できている」。箱根へ向けて重視する7~9月に、しっかり走り込めたことが自信の裏付けとなっている。
前回4区12位の小泉樹主将(4年)は、11月のハーフマラソンで自己ベストの1時間2分13秒をマーク。「4年間で質、量とも一番の練習ができた」と胸を張る。大島史也(3年)は夏場に月間1200キロを走り、今秋の5000、1万メートルで学内記録を更新。「他校のエースにどう勝つかを考えるようになった」と話す。
5、6区候補では、前回3区17位の野田晶斗(2年)と湯田陽平兵(ひなた)(同)が成長し、指揮官は「5、6区の合算では前回よりもいいかも」とそろばんをはじく。その結果、前回6区区間賞の武田和馬(4年)を、往路の主要区間に回せるめどが立った。
トラックの記録は平凡でも、箱根では堅実な走りをしてきたチーム。小泉主将は「長い距離に対応できる伝統がある。最高の結果を出す」。2004年の4位以来となる、トップ5入りを見据える。(井上敬雄)