他球団は「東海大を敵に回せない」“巨人縛り”の菅野智之を日ハム「強行指名」のウラ話…オリオールズ移籍で思い出す“2011ドラフト狂騒曲”
36歳でのメジャー挑戦の行方は…?
このオフ12月、菅野智之投手は、12年働いて136勝を挙げた読売ジャイアンツを巣立ち、ボルチモア・オリオールズへ移籍することを決めた。 「誰も想像しなかった15勝3敗」 そんな感想を述べる人もいたが、今年の菅野智之は凄かった。 両サイドに速球、変化球をビシビシきめる無双のコントロールに、勝負どころで打者を圧倒する猛烈なバックスピン。打者がのけぞるように空振りの三振に切ってとられる場面を、何度も見た。 それ以上に見事だったのが、スプリットの精度だ。 打者が打ちたくなるような軌道から、見計らったようにスイングが始まってからキュッと沈んで、決してジャストミートを許さなかった。マウンドに立つ菅野投手が、「手品師」のようにすら見えていた。 行く人、来る人。 プロ野球のオフとは、そうした季節だ。 スッキリした表情で、菅野智之投手、自信満々の入団会見。すべて正味。強がりやハッタリはかけらも感じられなかった。 これまで地道に、時間と知恵を尽くして増やしてきた無数の「引き出し」を武器に、来季は36歳になる菅野智之がメジャーリーグに挑戦する。 行ってらっしゃい! そして、好漢・菅野智之のこの先に、どうか幸あれ。 <つづき「大学時代編」を読む>
(「マスクの窓から野球を見れば」安倍昌彦 = 文)
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