「着替えのTシャツ」を持参するファンも。「夏場のライブハウス」のにおい事情を現役アイドルに聞く
アイドル側の「においへの対策」は…
一方でアイドル側も自分たちのにおいを抑えるのに陰で色々な努力をしている。 「グループにもよると思いますが私たちの衣装も毎日洗えるわけじゃないですからね。しかも普通には洗えないので。だからにおいを抑えるスプレーをしていくとみんなその香りになっちゃうんですよ(笑)」(るゐ) 毎日のようにあるライブに同じ衣装では確かに毎日の洗濯は無理に等しい。オーダーメイドの衣装は特にクリーニングにも気を遣うだろう。だからこそアイドル達は香水という手段で上手く香り付けしているという。 「ライブ前後は正直もう香水でにおいをごまかすことは多いですね。メンバーによってこの香水が好きと分かれるのでいろんな香りさせてますよ。ファンの方からもプレゼントで香水いただいたりもするので」(aira) 特に特典会は激しいステージの後にあることが多く、その大変さはライブアイドルならではのものだろう。 「pipiaでは8月は特典会の時にファンが自由に使える制汗スプレーを置いてにおいのエチケットのキャンペーンやって呼びかけてます!」(ann) においのエチケットの啓蒙活動も功を奏して、pipiaのファンたちはにおいには気を配っているそうだ。
マスクを外して気が付いた口臭問題
アイドル現場では何も汗や体臭だけが大敵ではない。コロナ禍があけ気になりだしたのは口臭だ。 「(口臭は)マスク外れて思いましたね! これはアイドル側も気を付けないといけないですしね。特典会に限らずですけど、やっぱり近くで話していて気になる人はいたりします。アイドルさんは出番前には歯磨きをしたり、タブレットを持ち歩いているのを見かけたりします」(るゐ) アイドルは体臭だけでなく口臭を含めて全てのにおいに気を遣っていることがよくわかる。 pipiaメンバーの話から様々な夏のライブアイドルの汗対策、におい対策が見えてきた。ファンはこの話を参考にほんの少し思いやりをもっていればライブはさらに楽しくなることだろう。 まだまだ暑い日は続く。ぜひ着替えのTシャツとブレスケアを持参でアイドルのライブを思い切り楽しいでほしいところだ。なお着替えは「フロアではなくできればトイレなどで着替えてね!」とのことだ。 <取材・文/松原大輔 撮影/スギゾー> 【松原大輔】 富山県出身。中央大学法学部卒。在学中より故・永谷修氏に師事。文藝春秋『Sports Graphic Number』編集部などを経て2018年に独立。執筆活動のほか書籍の編集、YouTube制作、アーティストマネジメント、ライブイベントなどを行っている。Twitter: @matsudai0228
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