踏切で電車にひかれ2人死亡、誤って踏切内で信号待ちか 神戸・垂水
神戸市垂水区西舞子町1丁目の山陽電鉄西舞子駅―大蔵谷駅間の踏切(警報器付き)で9日午後3時50分ごろ、山陽姫路行きの普通電車に女性2人が接触し、死亡した。 【写真】山陽電車にぶつかり2人が死亡した踏切。遮断機の外側に立って信号機が青になるのを待つスペースは狭く、近くを車が通り過ぎる=2025年1月10日午後2時0分、神戸市垂水区、原野百々恵撮影 垂水署によると、死亡したのはいずれも中国籍の20代女性。 現場は西舞子駅の西約300メートルの踏切。すぐ南側には国道2号の横断歩道(信号機付き)がある。 署によると、事故直前に信号機が青になるのを遮断機の外側(国道方向)ではなく、内側(線路寄り)で待っている2人の様子が目撃されていたという。署は、2人が誤って線路側に立っていた可能性もあるとみている。 ただ、遮断機の外側で信号機が青に変わるのを待っていても、十分に安全とは言い難い。踏切と横断歩道との間のスペースは確保されているものの傾斜になっていて狭く、すぐ近くを車が行き交っている。 近所の80代男性は「国道と線路が近く、傾斜のところで信号待ちをしなければならない危ない場所。近隣住民でなければ不安になって、線路の中に立つこともあるのでは」と話した。(原野百々恵)
朝日新聞社