中国GP予選19番手、マシンの違和感を訴える角田裕毅…RB幹部は「問題はまだ確認できていない」決勝までに改善なるか|F1
2024年の第5戦中国GP予選を終え、ビザ・キャッシュアップRB幹部が予選19番手に終わった角田裕毅のマシンについて言及している。 【動画】5年ぶりの中国GPでポール獲得はフェルスタッペン!レッドブルがフロント・ロー 金曜後半のスプリント予選で角田は19番手だった。土曜前半のスプリントレースでは16番手まで押し上げてフィニッシュした角田。同日後半の予選ではQ1でアタックするも、19番手でQ1敗退となった。 角田はチーム無線を通じて「絶対におかしい。何かが起きている」と、かなりプッシュしたのになぜ最後列のグリッドになったのか、不明瞭だと主張していた。 予選終了後、RBのレーシングディレクターであるアラン・パーメイン氏はチーム公式メディアを通じて、こう語っている。 「スプリント予選では上のグリッドに行けなかったが、ダニエル(リカルド)とユウキともに3つポジションを上げることができた。予選ではダニエルはQ3に近づくいい仕事をしたね」 そして不振だった角田については次のように述べた。 「ユウキの場合は何かとても苦労しているようだった。彼のクルマに何が起きているのかわからない」 「我々は週末を通じてデータを確認し続けてきたが、まだユウキのマシンに何が起きているのか、現時点で明確な問題は確認できていない。引き続き調査を進めるし、今夜はしっかり見てみる必要があるだろう」 「彼のためにチームとして、できる限り最善の仕事をするつもりだ。決勝ではきっと両ドライバーともにポジションアップしてくれるはずだと確信している。ポイント圏内を目指してプッシュしていく」
パーメイン氏が口にしたように、角田のマシンに何が起きているのかはチームとしてもまだ不明だという。決勝では19番グリッドとなる見通しだが、すでにパルクフェルメ状態になっているため、チームがもしマシンをしっかり確認するとなると、角田はピットレーンスタートとなる可能性が高い。 RBは決勝スタートまで角田のマシンについて、抱えている問題をクリアにできるのだろうか。 なお、RBのルーツであるトロ・ロッソ時代の2019年中国GPでは、アレクサンダー・アルボンがFP3でクラッシュしたため、予選をスキップしてギアボックス交換によりピットレーンスタートを選択するということがあった。 この時のアルボンは決勝でオーバーテイク連発を披露し、10位まで大幅ジャンプアップして、1ポイントをもぎ取っている。最後列からのスタートが確定している角田は、この時のアルボンの再現ができるのか、決勝レースは要注目となる。
【関連記事】
- ●角田裕毅「あのピットストップがなかったら…」日本GPで入賞を後押ししたスタッフ、ファンに感謝「鈴鹿でのポイントは本当に特別」|F1 TIME PLUS
- ●角田裕毅「ウィリアムズのやつ邪魔」鈴鹿ではピット作業が躍進の要因も…ピットアウト時の妨げを映像確認&抗議も示唆|WEDNESDAY F1 TIME
- ●レッドブルの来季シートを『F1』公式の識者が考察…角田裕毅はRBで奮闘も「最終候補に入っていない」ネックはホーナー代表?|F1
- ●角田裕毅が『F1』公式による日本GPパワーランキングで3番手の高評価!「今季どこまで成長するのか」総合平均では8番手に浮上|F1
- ●2024 F1日程・カレンダー・スケジュール|F1